総務省のキーマンが語る、MVNOを推進する理由
コメント
注目のコメント
結構重要な事を述べられているので、私なりに重要なポイントと現実との乖離をおさらいします。
尚、言葉が分かりづらいので、ここではざっくりMNO=3大キャリア、MVNO=又貸しの会社(イオンやIIJ)と定義しておきます。
・ライトユーザーへの普及が総務省の狙い
→こちらは完全に実態と逆になっている。端末含めて、ライトユーザーこそ「安心安全」「分かりやすい」サービスが求められるが、その情報提供がほぼなされていない。ヘビーユーザーの「上手な使い方」になっていますね。
イオンなどは歓迎すべきで、国としてももっとMNOではなくMVNOの利点と安心感を訴求すべきだと思います。
・カギとなるのは需要予測だ。適切な予測をして、適正な容量を借りていれば、普通にサービスは提供できる。
→これは昨日のコメントにも重複します。要するにMVNO業者に品質は委ねられている。「安かろう悪かろう」も作れる仕組みが問題。そこまで踏み込めていないのがお役所。
私は、帯域は一定の変動幅を持たせ、後から実態にあった接続料をキャリアに払うという、事後精算をするべきだと思います。今の事前申告では、劣悪なMVNOが多く、MVNOの評判を下げている。
・SIMロック解除は冬からはっきりする
→これが1番の問題。結局、MNOで半年は契約しないとキャリア端末は手に入らない。しかもキャリアは実質的に2年縛りを入れている。総務省の「冬でいい」の楽観視はかなり問題。
こういう人たちの認識の甘さが、結局本気度に変換されない。
・MVNOが増えるとMNOは「仕方ないな」で接続料を下げる
→一定のルールはありながら、実態はある程度キャリアが能動的に接続料は設定できる。本来なら、財務諸表を元に国が設定すべき。
私の予想ですが、将来的に「接続料談合」が行われると推測。現にソフトバンクは敢えて他キャリアより少し高い価格を提示しており、「ポーズ」だけ。何だかんだMVNOは脅威ではないと察知しているし、移行させたくない思惑を感じます。
(まとめ)
予想はしていましたが、総務省はMNOとの政治で、ある程度基盤は進めるが、本気で移行はさせたくない、その程度のハンドリング。
MNOも大量に天下りを受けていますし、かなり政治の入った施策に終始しています。
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(加藤さんにリクエストいただいたので追記)
私なりのライトユーザーへの広がりのなさの個人的見解です。
「ライトユーザー」とは2つに分類されるかと思います。
・未だにガラケー保持者
・スマホ使っているけれどもパケット使用料が少ない人
今回は後者が該当しますので、後者について。
大きな要因は2つかと。
・MNOのiPhone実質0円。
→ライトユーザーこそよりiPhoneを求める傾向は強いですし、実質0円にも惹かれやすい。MVNOの機種はイオンの店頭で見かけても少しマニアに感じるでしょう、きっと。
・そもそも知らない、知っていてもよく分からないから不安
→まだ「聞いたことあるけど、大丈夫なの?」だと思います。ライトユーザーはレイトマジョリティーが多数。なので世の中が変わらないと動けない。
それ以外に家族割りの安心感とがワンストップサービスでの手間がない、サポートの不安などカスタマー心理で動けないのが本音だと思われます。
以上、長文すみませんでした!まだ理解していない部分が、記事にもあるライトユーザーのMVNOが、なぜ拡大していないのか。総務省もここへの問題意識強そうだし、是非深堀してほしかったところ(柴山さんとかの追記コメントに期待!)。
ライトユーザーは、ユーザーサポートは必要。ただ容量としてはそんなに使わない。ライトユーザーとヘビーユーザーを混ぜると、回線使用料的にはMVNO業者にメリットがあるはず(Gmailとかも公称容量ほどディスクスペースを確保しているわけでなく、実使用ベースで増加させている。ライトユーザーが一定いることはメリットがある)。
ユーザーサポートに関して使用機種などを絞れば、少ない経営資源でも対応できると思う。現在のキャリアの価格に不満がある層も多いし、ガラケーがこれだけある状況見ると、端末にそこまでこだわりがない層も多いと思う。そうするとライトユーザー向けで、ユーザーサポートと一定品質担保したMVNOのビジネスチャンスは大きそうに見えるのだが…
<追記>柴山さん、ありがとうございます!Appleもそのボリュームゾーンのライトユーザーについてもっと考えてくるでしょうね…iPhoneでMVNO提供しているエックスモバイルも、Appleに話を通していますし。ニワトリが先か、タマゴが先かの議論に思います。
https://newspicks.com/news/1001141
<追記終>昨今、MVNOへの参入が相次いでるなかで、監督官庁の公式見解を知れるよいインタビュー。数年前から何社かで検討の話を頂いたが、結局は料金勝負のレッドオーシャンになることと、そんな中でもキャリアに生殺与奪権を握られてしまうという二点が一番のネックだった
しかし、総務省はMVNOを、厚労省はジェネリックを、経産省は新電力を、そして小売りはPBを推進(国じゃないですが)と、大企業の「ブランド」受難の時代ですね