ゼミ概要

あなたが東京の北参道に、食パンの専門店をオープンさせるとします。

ゆくゆくはオリジナルTシャツやトートバックも販売するカフェを併設させ、それを全国展開させるのが目標です。「大事なのは美味しい食パン、究極の食パンを作ることだ。良いものは必ず誰かが見つけて広めてくれる。」そう思っていたら、それは間違いです。

ペイパル創業者にしてペイパルマフィアの「ドン」、フェイスブック初の外部投資家でもあるピーター・ティールは、著書「ゼロ・トゥー・ワン」のなかで、上記のようなプロダクト重視・マーケティング軽視に警鐘を鳴らしています。

「いいサービスを作れば評判は自然と広まる。そうならないのはサービスに問題があるからだ」。このような考え方が、スタートアップの典型的な失敗理由の一つだと。

商品の評判がネット上で飛び交いやすいテックベンチャーの世界でも、成功するスタートアップには優れたマーケティング戦略が必須なのです。食パン専門店は言うに及ばず。実際、「商品が良ければ黙っていても評判が広まる」なら、老舗の酒蔵で精魂込めて作られた日本酒はみんな「獺祭」になっているでしょう。

マーケティングはなぜそのように軽視されるのでしょうか？それは二つ理由があります。一つはわかりにくいこと。もう一つは、それが事業の成長（多くの場合売上)に貢献してると、みんなが実感できないことです。

この二つの問題を解決しながら、マーケティング戦略・ブランディング戦略を策定し、実行する方法があったらどうでしょうか。マーケティングを毛嫌いして軽視する、あるいは逆に盲信してよく理解しないまま投資をする競争相手を圧倒し、勝ち組企業の栄冠を手にすることができます。

このゼミでは、まさにそんなマーケティング・ブランディング戦略策定のフレームワークを、実践形式で学んでいきます。A4一枚でまとめられ、社員・スタッフみんなが理解できて、かつ事業の成長を実感できるマーケティング戦略。全回のクラスを通じて、そんなプランを策定・実行できるマーケターになりましょう。