コルク代表取締役社長。1979年生まれ。東京大学文学部を卒業後、講談社に入社。モーニング編集部で井上雄彦『バガボンド』、安野モヨコ『さくらん』のサブ担当、三田紀房『ドラゴン桜』、小山宙哉『宇宙兄弟』などの主担当を務める。2012年10月、講談社を退社し、コルクを創業。同社がエージェントを務める羽賀翔一氏が作画を担当した「君たちはどう生きるか」の漫画版が大ヒット。
本プログラムは、「これからの編集」を行うために必要な能力を身につける1泊2日の合宿です。
従来の「編集」は、情報を集めて、削り、並び替えて、補足する。つまり分かりやすい形に加工して世の中に伝えることを意味していました。 多くの編集者が、こうした一連の作業を行い、作家と二人三脚で作品を世に出しています。
しかし佐渡島氏は、「編集には、新たな定義が必要だ」と言います。 それは「会話を設計すること」。会話が生まれるように設計されたサービスやコンテンツは、長く人々の心に残ります。 「これからの編集」は、まさにこうした会話のきっかけを生み出すことだと、佐渡島氏は述べています。
そこで本合宿では、「これからの編集」について、実際のコンテンツ作りや佐渡島氏のフィードバックを通じて体得していきます。
「編集」を「会話を設計すること」だと定義するなら、何もこの能力は、コンテンツ作りに携わる人のみに必要なものではありません。 コミュニティを運営する人や、自社のプロダクトを広めたい人など、幅広いビジネスパーソンにとって必須のスキルと言えます。
今回、佐渡島氏が代表を務める「コルク」が今まさに構築しようとしている内容を、特別にアカデミア合宿でレクチャーいただきます。 「これからの編集」を身につけ、さらに自分をアップデートしたい方のご参加をお待ちしています。
佐渡島庸平氏より
情報が増えてしまっている時代において、キュレーションが大事とよく言われます。
たくさんの情報の中から新しいコンテクストを作って提示する。
それはまさに編集という行為です。
ツールが簡単になることによって、誰もがつくり手になります。
料理を作る人がシェフだけでなくなったときに、料理のキュレーションサイト「クックパッド」が必要でした。
音楽がデジタルで簡単に作れるようになったときにDJが活躍するようになりました。
AIがニュースを配信する時代がやってきました。文字情報も物語も、これから素人革命が起き、圧倒的に情報が増えていきます。
そうなった時に、必要な技術は編集技術です。
今僕が考えている、最新の考え方を全て言語化することで、
僕自体も思考をアップデートしたいと思っています。