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まるで誘導…記述式問題「自由な思考」に逆行するガチガチ解答条件に中止を求める声
AERA dot. (アエラドット)
福嶋 隆史株式会社横浜国語研究所 代表取締役
大学入学共通テストへの記述導入は反対だが、「自由の制限」という観点で批判するのは、やめたほうがいい。全く思考力を測れない設問だ、というのも間違っている。問い自体には相応の価値がある(たとえば https://mine.place/page/a61210c5-2309-4129-98f8-d6e3c24614be )。問題はあくまでも採点の質。あくまでもこの1点で追及すべき。 たしかに解答条件の量は異常。しかし、読解設問に「唯一の解答」があるのは当然のこと。大切なのは、自己表現ではなく他者理解。自己表現における自由ではなく他者理解(=他者の文章の再構成)における自由。そこを勘違いした批判は、そもそも「読解テスト」そのものを否定していることになる。 他者理解において「唯一の解答」があっても、それを記述式で書かせれば、言葉には幅が出て当然。それを不当に制限するほどの条件づけは問題だが、それを「受験生の個性の制限」のような捉え方で批判するのは大間違い。残念ながら最近の言説にはこういうのが混じってきている。眉をひそめる。 記述式における「自己表現の自由」を主張するのなら、マーク式においても、「この5つの選択肢には俺の考える解答はない、どれも間違いだ!!」というような一貫した主張をしてもらいたい(笑)
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