ホーム
638フォロー
2591フォロワー
相模原殺傷3年「風化させない」 無念刻み、犠牲者19人悼む
田島 尊弘株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所 主任研究員
当事者の皆さんやそのご家族にとっては、今も記憶から拭えない出来事だと思います。
そして、あの事件が他の障害のある方々にも大きな影を落としたことは、忘れてはならない事実です。
その多くは事件の凄惨さに対する悲しみだけでなく、社会の差別・偏見に対する不安でした。
以前に障がい者総合研究所で調査をした際も、障害者の方々から以下のようなたくさんの声をいただいています。
ーーーーーーーーーー
■「障害者は必要ない」という容疑者の言葉に、匿名のネットユーザーの人たちが賛同していて胸が苦しく辛かった。 婚約者や友人、支援者のように温かい目で見守ってくれる人たちが、私たちにはまだまだ少ない気がして、悲しい気持ちでいっぱいになった。
■犯人の間違ったメッセージが垂れ流しのように報道され、それに感化される人が出るのが不安だった。
■心が傷んで鬱が再発しそうになった。
■容疑者が「障害者なんかいなければいいんだ」と発言したのを知って、自分のことを言われた気がした。
■犯人も統合失調症と言われており、自分と同じ病気なので、別の意味で偏見が怖い。
ーーーーーーーーーー
事件から3年。
改めて、振り返る必要があるように思います。
障害者は恋しちゃダメなの?女子高生を描いた漫画が訴えかけるメッセージ
田島 尊弘株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所 主任研究員
以前、障がい者総合研究所でも「恋愛」について調査をしたことがあります。
そのとき分かったのは「交際中の方は2割。交際していない方の7割が交際を希望している」ということ。
恋愛したいという想いは、障害の有無に関わらずあるんだと感じました。
一方で、交際相手を欲しいと思わない人からは「こわいから」という声も...
障害があることで消極的にならざるを得ない方もいらっしゃいます。
そうした方にとって、こちらの漫画のように自分の想いを打ち明けるというのは、とても勇気がいることでしょうね。
※参考:障害者の恋愛に関するアンケート調査
http://www.gp-sri.jp/report/pdf/report_030.pdf
音のない家に生まれて。25歳クリエイターの彼女が、夢見る未来とは
田島 尊弘株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所 主任研究員
私自身も手話の魅力に惹かれたことがあります。
手話は手でコミュニケーションを取るものと思われがちですが、表情や仕草など全身を使って表現するものです。
例えば、「コレあなたの?」と疑問形にするときは、首を傾げながら質問するような表情を見せます。
手話を使ってないとき、コミュニケーションの際に、こんな風に表情に気を配ることって無いなぁと...。
もしかしたら、ほとんど表情は変わっていないかもしれません。
逆に手話を日頃から使っている人って、本当に表情が豊かな人が多いんですよね。
また、手話なら遠くにいる人に「元気?」「大丈夫?」といった、さりげない配慮もしやすかったり。
こんな手話の魅力をもっと多くの人に知って欲しいなぁと思います。
障害者試験の受け付け開始 雇用率向上狙い14日まで
田島 尊弘株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所 主任研究員
各省庁の障害者雇用を進めるため、国家公務員試験の受付がスタートしました。
受付:2018年12月14日まで
試験・面接:2019年2月3日〜
合格者発表:2019年3月22日
ということで、かなり長期間にわたるもの。
民間企業では、例年6月1日時点での障害者雇用状況を踏まえ、ハローワークなどからの指導が厳しくなります。
特に12月までのこの時期は、「年内に障害者雇用を進めなさい」と指導されるケースが多くなっています。
一方で、上記のように公務員試験と時期が重なり、結果が出るまで長い期間がかかるため、就職・転職活動を中断する人も出てくるでしょう。
民間企業の障害者雇用にどれくらいの影響が生じるのか、ここにも注目しておきたいと思います。
電動車椅子で飲酒ダメ? 「誤操作恐れ」 警察庁呼び掛け
田島 尊弘株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所 主任研究員
車椅子は補助具であって、手動でも電動でも、道路交通法上は歩行者と見なされます。
そのため、車椅子利用者が飲酒をしても危険運転にはならず、もちろん法律違反にもなりません。
一方で、警察庁は事故を防止するため、「飲酒後の電動車椅子の利用をやめましょう」と呼びかけています。
その結果、車椅子利用者へのアルコールの提供は店側の判断に任されている状態。
警察庁の呼びかけに従って提供しなかった場合に、「差別解消法にあたる」と言われてしまうのでは、店舗側が不憫で仕方ありません。
注意勧告するのであれば、代替案まで示す必要があるのでしょうね。
例えば、全面的に禁止にするのではなく、呼びかけに留めて自己判断に任せるなど。
ただ、個人的には車椅子の友人と飲みに行って、そのような呼びかけを飲む前にされてしまったら、引いてしまうかもしれませんが...
障害者雇用水増し省庁 軒並み処分せず 最多の国税庁も
田島 尊弘株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所 主任研究員
必ずしも処分が必要とは思いませんが、各省庁の不処分の理由には納得感が無いものばかりです。
特に最も水増しの多かった国税庁が、不処分の理由を「意図的な数字操作ではなく、事務上のミスのため」としていることについては疑問でなりません。
先月の第三者委員会の調査でも、以下のように「恣意的」と指摘されたはずです。
ーーーーーーーーーー
「恣意的な当てはめ、在職の確認という基本の確認不足、法令の勝手な解釈。長年引き継がれてきたとのいいわけは許されず、誠にずさんな事務処理。法定雇用率を満たすため、既存の職員から新たに選んだ人を障害者として計上してきたことがうかがえる。」
ーーーーーーーーーー
新規に採用するから終わりにしよう、ではなく、
なぜ水増しが起こったのかを正しく認め、二度と起こらないよう真摯に振り返ること、
からスタートするべきではないでしょうか。
闘病女性が普及活動に取り組む「ヘルプマーク」
田島 尊弘株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所 主任研究員
ヘルプマークの認知度は未だ低く、結果として利用されている方もまだまだ少ない状況です。
以前に障がい者総合研究所で実施した「ヘルプマークの認知度に関する調査」でも、以下の結果が見られました。
[1] ヘルプマークの認知度については、約半数が「知っている」と回答
[2] 一方で、ヘルプマークを「実際に利用したことがある」人は22%に留まる
[3] ヘルプマークを利用したくない理由の上位は「利用時の周囲の反応が気になるから」、「認知不足により役に立たないと思うから」
この調査結果をリリースした際、今回の記事にも登場されていた小崎さんと話をさせて頂きました。
その際に仰っていたのは、ヘルプマークがあったから、優先席に座ってもキツイ言葉を受けなくなったということ。
残りの人生を考えたとき、キツイ言葉を受けて悲しい気持ちになるのか、穏やかな気持ちで過ごせるのか、はとても大きな違い。
だからこそ、ヘルプマークのありがたみを感じているし、そんな自分だから伝えられることもあるんじゃないか、とのことでした。
本当に理解や配慮を必要としている人が、安心してこのマークを付けていくためにも、もっともっと認知度の向上が重要だと感じます。
障害者の才能を生かすコーヒーショップ(日本テレビ系(NNN))
田島 尊弘株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所 主任研究員
先日訪問したのですが、とてもお洒落で素敵なお店でした。
店内では、利用者の皆さんが自分にマッチした仕事を、それぞれのペースで進めていました。
カウンターも広く作られていて、作業だけでなく、接客などさまざまな仕事に挑戦できるようになっています。
また、焙煎機器も焙煎データが数値化されていて、誰でも美味しい豆を挽けるような工夫が施されていました。
ここで技能を身に付けた方が、他のカフェなどでも働けいていけるような道筋を作っていきたい。
そんな希望を感じられたように思います。
就労継続支援B型などの福祉事業所のほとんどは、利用される方がずっとそこに通い続けるケースが多いように思います。
一方で、こういったステップを用意していけるというのは、利用されている方にとっても嬉しいことなのではないでしょうか。
NORMAL
投稿したコメント