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「情熱を探そう」というアドバイスはもうやめよう
渡邉 元士
「やりたいことがない」「なりたい姿がない」「だから、やる気が起きない」そう悩んでいる人の助けになる記事。
フロムの「愛」に関する理論を用いて、「情熱」について説明されていますが、確かに両者は似ている部分も多い。
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フロムは現代の愛に対する誤った考えの一つに「対象の問題」を上げている。
つまり、愛するための努力をするのではなく「愛する対象がいない/どこかにいるはず」と考えるようになったと。
その背景には、「自由な恋愛/結婚」と「交換的思考」があると言います。
ヴィクトリア朝時代から「結婚=自発的な個人的体験」となったことで(それまでは強制的に結婚相手を決められていた)、愛する人(愛される人)を選択することができるようになった。
さらに、経済の発展により、人間の思考の中心に「交換」という考えが居座るようになり、「自分に相応しい人は誰か」と考えるようになった。
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フロムは「愛することは技術である」と主張している。
多くの人は「理想の人に巡り会えたら、何もかもが上手くいく」と考える傾向にありますが、「それは違う」ということ。
この記事では、情熱に対しても同じようなことが述べられている。
以下、本文より引用。
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「情熱を持っていることなら追い求めるのは簡単だ、という前提も置かれています。ただ実際には、情熱を持てることを見つけたとしても、つらいことや挑戦的なことはたくさん待ち受けています。」
「どのような情熱を持とうと、粘り強さがカギとなります。」
「しかし「情熱を探そう」と言われた人たちは、何か情熱らしきものに取り組んでいるときに困難が起こると、「こんなに苦しいということは、これは自分の探している情熱とは違う」という風に判断してしまうようになってしまうことが、上述の研究では示唆されています。」
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【糸井重里】今、ほぼ日が「リアル」を重視する理由
渡邉 元士
>となると、購買行動が支持につながる商品と、そうでない商品の差は、どこにあるのでしょうか。
>マーケティングの弊害というか、「ここがおもしろい」「ここが美しい」というポイントが多すぎる。いろんな人が投票して、ポイントがばらけている感じがするんです。
マーケティングのことは、僕もまったく考えないわけではないんだけど、いつも「なるほどなあ」って言うんです。マーケティング担当の人が、調査して情報を積み重ねて「こういう商品がいいと思います」と言ってきたら、心から「なるほどなあ」と思う。
でも、次の瞬間には動物に戻って「でもそれって、よそと同じだよね」「つまらないんじゃないかな」と言ってしまうんです。
>俳優でもプロダクトでも、どこか尖っていたり抜けているほうが愛される。完璧なものは、結局誰にも愛されないということですか。
NORMAL
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