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日銀の物価見通し、誤りがあったことは認めざるを得ない-植田総裁
Bloomberg
Kazumasa YamabayashiJP Investment Bank シニアマネジメント
食品・日用品の物価指数はかなり高い水準で推移してきたにも関わらず、日銀が「2%の物価目標が安定的に達成されたと言えない」と言い続けてきたのは、CPI構成項目の多くが対前年上昇率がゼロ近傍に集中していたから。ゼロインフレとなっていた品目の多くはサービスであり、それがゼロなのは賃金が上がっていないから。 しかしながら、昨年春以降の過去1年間、以下の変化が起きていると感じています。 1. 消費者のインフレ予想の上昇 2.消費者の値下げ耐性の改善 3.企業による価格転嫁の進展 4.労働者の賃上げ要求の強まり この変化によって25年間続いた慢性デフレは終焉を迎えて、日本のインフレは持続サイクルに入ったのではないでしょうか。 植田総裁というより、内田副総裁以下の日銀勢、多くのエコノミスト、日経新聞も現在のインフレは一過性だと思っているフシがある。 インフレが持続サイクルに入っているとしたら、YCCはマイナス金利解除に向け市場を混乱させるリスクを孕んでいるため、できれば年内にでも早々に解除すべき。 2024年の春闘を見れば本年以上の賃上げとなるだろうし、デフレは終わったと早めにギアチェンジして欲しいものです。
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