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今日発表された「ChatGPTのアップデート内容」まとめ
ギズモード・ジャパン
Yamamoto TakayukiLINEヤフー(LLM博士課程、MBA)
ChatGPT研究@博士課程です(LLM研究) ・全編動画の感想 ・ChatGPTの未来 ・日本がどうなれば追いつき追い越せるか についてコメントです 全編動画の感想は、いつもにも増してワクワク感が半端ないですね。OpenAIのサムアルトマンやMicrosoft CEOのナデラ、数名の社員が登壇しましたが、皆隠し切れないワクワク感があふれ出て楽しそうでした。 全編動画 https://www.youtube.com/watch?v=U9mJuUkhUzk ChatGPTの未来については、サムアルトマンが「AGI」と明確に言っていましたね。AGI即ち「汎用人工知能」は、人間が得たいゴールを示すだけで、自動的に実行タスクに分解して、そのタスクを順に外部システムとも連携してこなし、ゴールを的確に回答したり実行(例えば何かを予約するなど)する事が出来るようになります。 ビジネスの現場的には、今回のGPT-4 Turboで、300ページ相当分の文章を一度に処理できたり、Retrievalの仕組みが盛り込まれるなど、今までは使う側の開発者が作る必要があった部分が、ChatGPTに組み込まれれ実用上かなり便利になりました。 さて、OpenAIだけ別世界のように先に行っている感じがしますが、個人的にはそうでもない(追いつける)と思っています。日本がどうなれば追いつき追い越せるかですが、ディープラーニングAIの世界で重要なのは次の4つを揃えて、コストを気にせずTry&Errorを繰り返す事が最重要です。 1.ディープラーニングの研究者 2.計算リソース(GPU) 3.電力供給力 4.(今回の発表でいう)CopyRight Shield:著作権等の法的問題をOpenAIが保証する 1は日本にもいますので、2~4を解決すれば追いつき追い越せるというのが私の見立てです。特にサーバー(≒計算リソース)を日本国内でまかないたい場合は、電力供給力が課題になってきます。膨大な電気が必要だからで、「節電要請」などど言っている状態では到底まかないきれません。また4の法的問題を誰かが保証するか国として法整備を進める必要があります。この3と4は国も一緒に課題解決する事で国際競争力に寄与できると思います。
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米バイデン政権 AIの安全性に関する新基準などの大統領令公表
NHKニュース
Yamamoto TakayukiLINEヤフー(LLM博士課程、MBA)
生成AIの研究をしていますが、個人的な意見としては、生成AIはデジタル空間上で動く人間の脳と考えれば分かりやすいと思っています。 この記事によると、今回の発表は一言で言うと『政府レベルでリスク管理と活用に関与』するよという宣言かと思います。 内容をさらにブレイクダウンすると ・安全性 ・プライバシー保護 ・労働者支援(AIで職を奪われた場合への対応) ・技術革新と競争の促進(世界一の地位を守る!) という事のようです。 それそれ詳しい内容は書かれていませんので、今回は大枠の宣言でこれから詳細が検討されていくものと思われます。 最初に書きましたが、生成AIはデジタル空間上での人間の脳(のようなもの)の為、多分、多くの方が今思っていることよりも、かなりの事が出来ます。しかも、デジタル脳(生成AI)をアラインメント(チューニング)した人の思想にしっかり染まって忠実に動いてくれます。 よって、例えば、人類の未来にとって「良くない思想」(良い悪いがあるのかは分かりませんが、あえて分かりやすく)でアラインメントした強力なデジタル脳が(その人やその組織の為に)動くと、世界的に莫大な被害が発生する可能性があります。 結局、生物もそうですが、脳力の戦いにはならざるを得ないので、国民を守りながら生成AIテクノロジーで世界一を守り抜くという宣言なのだと思います。
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