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電車のように走るトラック 独に新交通システム 環境対策に一役
荒井 次郎Lund University @スウェーデン
しばらくは、こうした政府主導のインフラ側の実証が賑やかになりそうですね。
ちなみにスウェーデンでも、昨春から充電インフラ敷設道路で実証中です。
ただし、あまり続報を聞かない点と、何より先月交通省の人が「今後の動向は不明」と仰っていたことが気になっています。
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"World's first electrified public road opens in Sweden"
•ストックホルムの空港から、Post Nord(スウェーデン版日本郵政)の集配拠点までの12kmの道中2kmがelectrified public roadとして完成(公道での実装は世界初)。
•車線の中央に溝があり、そこに車両の下部からコネクターが伸びて接触する。操作は自動で行われ、車両情報をコネクターを介して道路とやり取りし、充電する権利がある車両がどうかも判別出来る。出力は200kW
•スウェーデン政府(交通省)の支援を受けて、Post Nord、DAF、大学等から構成されるコンソーシアムがプロジェクトを担当。
•Post NordがDAFの車両を用い、今後1年間、空港と集配拠点までのシャトル運行に活用。
•なお交通省は2017年12月に、充電インフラ敷設道路の計画を発行済。スウェーデンの交通量の7割を占めるストックホルム・ヨーテボリ・マルメの3大都市間(1,365km)を充電インフラ敷設道路化する計画。交通省は、今後2-3年以内に、より長距離(20-30km)の実証道路を作る予定。
•技術開発者曰く、「スウェーデン内の20,000kmを充電インフラ敷設道路としたら、40km航続距離分のバッテリーがあれば電欠しない計算」(注:国道の総延長距離が21,289km)
•また、「架線型充電(2016年からシーメンスとScaniaが実証中。トラム化のように電線から充電する方式)は、大型の車両しか対応できないが、この方式だと小型の商用車も活用できる」。
•コンソーシアムの代表者曰く「本技術は5-10年程度の近い将来に商業化されるだろう」「諸外国政府が運輸の脱化石燃料を検討するなら、充電インフラ敷設道路以外、解は無いと気づくだろう」
https://www.thelocal.se/20180413/worlds-first-electric-road-opens-in-sweden
急増した電動スクーター、今年9月から歩道での運転を禁止 フランス
荒井 次郎Lund University @スウェーデン
本記事は歩行者への危険性の観点から懐疑的な論調ですが、
1台当たり投資回収に10週間かかるのに、40日しか寿命が持たない現状はビジネスの持続性から大丈夫?という論調もあります(スウェーデンの報道)
https://www.svt.se/nyheter/inrikes/manga-elscootrar-har-kortare-livslangd-an-tidigare-trott
次は、そもそも環境にいいという触れ込みだけど、そんな短期間で使いものにならなくなったら、バッテリー製造・廃棄まで含めたライフサイクルで見てもそう言えるの?
という論調が来るものと予測します。
トヨタとGM、フォードを近づけた米女性政治家
荒井 次郎Lund University @スウェーデン
https://www.youtube.com/watch?v=fiKiJxIc5dw
タイトルから逸れますが、記事中にあった、イレーン・チャオ運輸長官の対談を見入ってしまった。。
中国から移民としてアメリカに移り、米国の市民権を得て胸を躍らせた個人としてのストーリーを語るシーンと、運輸長官としての自動走行へのビジョンを語るシーンの切り替えが見事。
後者では、随所で重要な統計データを引用して、引き込ませる。ドローンや空飛ぶクルマの文脈では、(内容だけ見ると特に際立ってすごい政策をしているとは思えないのに)プレゼンが上手いのでワクワクさせる。
何より、政府は市場・技術の変化への対応力で企業に劣後するのだから、技術ニュートラルでイノベーションを阻害しない立場に徹するべきと何ども主張されていることが印象に残りました。新技術への受容は消費者が決めるのだから、運輸省は消費者の判断に資するように安全面の規制を請け負うという立場を一貫して説明してました。
大統領のイメージばかり先行しますが、所管ではないにも関わらず、イノベーションへの意識・何が国際競争力の源であるかを徹底して考え抜いている閣僚を見て、超大国アメリカの底力を垣間見た気がします。
トヨタ・マツダ、モデルベース開発で交流会 部品企業と連携急ぐ
荒井 次郎Lund University @スウェーデン
大企業の垣根を超えて、協調領域での徹底した協働、格好いいです。
>トヨタとマツダのほか日産自動車も加わった広島の交流会には、部品メーカー技術者も含む171人が全国から参集した。3社は技術者に、車両設計で加速する開発技術の変革に理解を求めた。
なお、機能をとらえ本質構造から設計する思考、言わばシステム思考は、自動車開発だけでなく、普段の仕事・学業・家庭での役割全てに通じるなと、最近感じています。
>「グローバル化や好みの多様化で車種が増大し、並行開発が日常化した。このため、決まった作業をこなす開発に陥りやすい。機能をとらえ本質構造から設計する思考が欠かせない」(太田主幹)と、技術者が直面している課題も明かした。
いかがわしくあれ、新しい文化に立ちすくむな――ソフトバンクグループ会長 兼 社長 孫正義
荒井 次郎Lund University @スウェーデン
こうした記事は、非常に読み応えがあって、また読み返したいと思うのでpickします。ただ、問題意識・危機感を共有(偉い人に教えを乞う)して満足するよりも、本当はそれを踏まえて如何に早く行動に移すかのがもっと重要ですよね。
手っ取り早く最先端の世界の動向に飛び込む、シニアの方々への不満を募らせるのではなく、世界最先端の現場に若手が連れ回す(又はぶっちぎる)、などなど。自戒を込めて。
なお、昨日はスウェーデン第2の都市ヨーテボリのサイエンスパークで、屋内型のバス停でEVバスがパンタグラフ式に充電されている様子、周囲を電動スクーターやPHEVのシェアリングが走り回っている姿、何より若者がリラックスして、大企業と大学が入居する海沿いの洒脱なラボで談笑している姿を見て、胸が高鳴りました。
https://www.lindholmen.se/
もちろん、あーだこーだ日本との歴史・環境の違いを挙げて
(80年代に造船業が倒れた時に無償で市が港湾ドックエリアを買い取ってIT系の大学を建てたことがそもそもの端緒で〜、市内交通網がそもそもトラムも多くて高架式は相性が良くて〜、電動スクーターのシェアリングは回収・充電・配置をバイトに丸投げしていて〜などなど)
「条件が違うから時間がかかる!」と論じることは可能なのですが、
だからといって「であるがゆえに行動しない」は避けたいと思っています。
まずは「でもさー」「やっぱさー」「言うてもさー」「結局さー」「そもそもさー」を禁句にしよう。
>昭和末期の1980年代、日本が「電子立国」と言って、家電を中心にすごく自信満々な時期がありました。そのときに、いわゆるソフトウエアのことをバカにしている人たちがいました。
>決して、その流れを斜めに見るんじゃなく、一生懸命その波の最先端のところにしがみつき、問題や課題も自分たちが解決する側に回らなきゃいけないということで、もがき苦しみながらも、一緒に歩んできたというだけです。
日本の労働生産性が50年近くも 主要先進7カ国のなかで最下位である理由とは?
荒井 次郎Lund University @スウェーデン
生産性といった際に、何がインプットでアウトプットか、アウトプットとアウトカムを区別しているかについて、アンテナを張りたいです。
個人的に、イノベーションの文脈で
インプット(例:高いR&D比率)とアウトプット(例:新商品の市場投入、特許)の変換効率(生産性)が仮に低いとすると、それは両者を仲介する作用がある「信頼(職場内、企業間、官民間など)」「職業倫理」といった数字に現れにくい所謂「社会資本」が弱いからではないか。
その社会資本の不足が、「オープンイノベーション」「働き方改革」「学び直し」などなど今日数多求められている改革の背景ではないか、
などなど、最近OECDや世界価値観調査(WVS)のデータを弄りながら悶々と考えています。
なお上記のクラシカルな「(プロダクト)イノベーション=技術革新」の構図ではなく、「イノベーション=新しい価値の普及」と広く構えた場合も同様。例えばSDGs・地球温暖化に対応するため肉ではなく昆虫を食べよう!というコンセプトの下、インプット(人的資本や研究開発、官民あげた運動論)が盛り上がったとしても、生産性が上がる=アウトプットが増えるか(昆虫食料品が市場に投入されるか)どうかは、環境保護第一!という価値観(一種の社会資本)次第であり、そもそも商品として結実するために関係者(サプライヤー・消費者・金融などなど)を巻き込む過程で、価値観(社会資本)がないと陽の目を浴びない。
ただ記事にある労働生産性となると、分子にあたるアウトプットはマクロ経済指標に紐づいているため、上記イノベーションの文脈におけるアウトプットよりもカバレッジが広く(既存商品の売り上げなどを含む、所謂アウトカム)、イノベーションの文脈におけるインプットや社会資本以外の影響を受けすぎて(金融政策、通商関係、税制、産業構造の変化など)、一筆書き的に「これが生産性を上げる必殺解だ!」とはならないではないかと考えています。
結局は数多の課題を一つずつ着実に潰していくという、総花的な取り組みが必要であるが、とにかくポジティブに、変化を恐れず明るく取り組くことが大事!ということかと認識しています。
こうした精神論(死ぬまで頑張れ!的なクラシカルな精神論ではない)は、信頼=社会資本を高めるためにも有効では。
失敗を許容する、前例にとらわれない、マウントを取らない、などなど。。。
バッテリースワップ式EVへの期待と現実
荒井 次郎Lund University @スウェーデン
最近急に、街中でシェアリングの電動スクーターを見るようになりました
https://www.voiscooters.com/
結構快適ですし、格好いいし楽しい(ただ寒い)のですが、むしろこれこそスワッピング式で充電したらいいのでは無いか、appleがiphoneでタッチパネルに馴れさせた後にipadを市場投入したように、ここからスワッピングについて消費者の受容性も高まるのでは?!!と、充電方法に着目していました。
期待を胸に調べてみたところ、、、、、hunterという名のバイトを雇って回収・充電しているようでした!一台あたり、自家用車などで自宅に持って帰って一晩充電して3-10ユーロとのこと。
「EV×シェアリング×スワッピング」、期待したいけど、電動スクーターですらこの調子だとまだまだ先は遠い気がします。。況んやをや自家用車。。
VWが「欧州電池連合」 テスラ出身の新興企業と
荒井 次郎Lund University @スウェーデン
Northvoltのスウェーデン内ギガファクトリーの進捗についてですが、現地報道を見ると
・今春、拡張工事の建設許可が当局から下りる見通し
・今夏より着工
・2020年末より、製造開始(年産バッテリー重量85000トン)
とのこと。
当局の審査状況を見るに、工場は20万㎡の規模(パナ住之江工場の約2倍の規模ですね)。
https://www.svt.se/nyheter/lokalt/vasterbotten/northvolt-vill-skynda-pa-bygget-av-batterifabriken
ただ、工事がマンパワーの関係で予定通り行くのかは不明です。
スウェーデン全体でも、工場立地地域でも失業率が低く、地方担当省が専門人材の教育プログラム(主に移民向け?)に予算を講じるという報道もあります。
https://www.svt.se/nyheter/lokalt/vasterbotten/nytt-projekt-ska-hjalpa-industriforetag-att-hitta-personal
こうした進捗状況下で、(CO2排出規制の直近ターゲットイヤー2021年が差し迫る中で)ドイツでの工場建設も見越して、今回のドイツの経済エネルギー省のサポートも含めたリリースだと推察しました。
「欧州電池連合」と言えば、VW、Northvoltも加盟している、EUが主導するEuropean Battery Allianceとの違いですが、最新の活動状況から推察するに、EU主導の方は次世代の電池開発およびサステナブルな製造方法(原料からリサイクルまで)にフォーカスして、足元(今後10年ほど)の差し迫った電池生産について、今回の「VW-Northvolt-ドイツ政府」主導の連合が対応するという違いでしょうか。
https://www.eba250.com/the-strategic-role-of-sweden-in-the-development-of-europes-battery-industry/
確かに、関係者も多いので、開発と生産は別にした方が効率が良さそうですね。
「世界幸福度ランキング」2019年版が発表。日本の順位はどうなった?
荒井 次郎Lund University @スウェーデン
要素ごとに日本を分解した際、一番順位が低いのはgenerosity(92位)。
気前のよさ?何じゃそらと説明を見ると、要は「先月募金した?」ということらしい。募金じゃなくて課金だったらランキング爆上げな予感
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Generosity is the residual of regressing the national average of GWP responses to the question “Have you donated money to a charity in the past month?” on GDP per capita.
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http://worldhappiness.report/ed/2019/changing-world-happiness/
※要素ごとの順位はTable 2.2
<追記>
スウェーデン(7位)の大手新聞のネット版にも取り上げられていました。
https://www.dn.se/ekonomi/finland-lyckligast-i-varlden-igen/
「世界で最も幸せなフィンランドの人たち」というタイトルで、真冬のヘルシンキ中央駅を背景に、寒さに耐えながら信号待ちをしている人々の写真がどデカく掲載されており、笑いました(皮肉が効いていてますねー)。
記事では、隣国(ノルウェー・デンマーク・フィンランド)が過去に首位に立ったことがあるのに、スウェーデンはまだトップに立ったことがないということを強調(最高で5位らしいです)。
また、北欧以外では、イギリス・アメリカ・ロシア・中国と並んで、日本の順位も記事中に明記していることが関心深かったです。
NORMAL
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