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【早崎公威】なぜ、初のブラックホール撮影が「歴史的偉業」なのか
NewsPicks編集部
Shiromizu KantaLycoming College #Astrophysics#Bodybuilding
私が勝手に尊敬する早崎博士が今回の観測に関しての記事を書いてくれました。 私からは皆様が通勤中に出来る(関数電卓アプリあったら便利?)記事中でも紹介されたブラックホールのシュワルツシルト半径(Schwarzschild radius)に関する面白い計算をご紹介します。 題して、 [あなたのシュワルツシルト半径はどのくらい?] この半径は Rs = 2×(重力定数)×質量÷(光速の二乗)で求められます。 万有引力定数: 6.7×10^(-11) m^3/(kg s^2)←6.7÷(10の11乗のこと) 光速: 3.0 × 10^8 m/s ←これをさらに二乗する事を忘れないでください。 物理始めての人はまず単位は気にしないで、質量に自分の体重をkgで代入して下さい。そうすると半径の単位がm(メートル)で出てきます。答えはものすごーーく小さいはずです。(おそらく、人間の質量を持つブラックホールは存在しません...) 例) 我々の太陽の場合 質量: 2×10^30 kg (2の後に0が30個続く) Rs = 3,000m = 3km 太陽の質量を持ってしても、ブラックホールになるためには半径3kmにならないといけません。 ちなみに、今回の研究結果からM87にあるブラックホールは太陽の65億倍の質量ということらしいので、この式に当てはめると半径が約200億km(光でも18時間かかる距離)ということになります。 宇宙にはこんなにも巨大な天体が沢山あると考えると、日常の嫌な事なんか小さく見えてきますね。たまには、星空を見上げて宇宙の事を考えてみるのも、良いのでは?
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