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【削除されました】養殖物2024年4月16日(火)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 214 オオタニサン(奇跡の人) その8 メディアでは水原一平さんの名前を言い間違えて水谷一平と話すコメンテーターが多いですね。水原と大谷の名がミックスされて水谷とはいかにも二人の関係が緊密であることが象徴されています。今回の捜査で大谷翔平さんの潔白が完全に証明されたことでまずホッとしました。そして事件の詳細が明らかになるにつれて、賭博依存症という病気とはいえ水原さんの驚くべき醜悪な自己中心性が明らかになりました。それにしても大谷さんを守るべきはずの代理人や弁護士が何故気づかなかったのか批判されています。つまり彼らに何か案件があっても水原さんというフィルターを通さないと大谷さん本人に届かないというのがそもそもリスク管理としては問題が大きいということでしょう。本来なら大谷さんは渡米時に日本語の分かる弁護士や信頼出来る専門の相談者を用意するべきでした。ところが若い大谷さんが水原一平という年上の通訳とたまたま気が合って全幅の信頼を寄せてしまったので今回の結果になったわけです。脇が甘いと言えばそれまでですが、私もその立場になれば野球に専念するため彼と同じように通常の確認行為を怠ったかも知れません。若い人の経験不足は仕方がありませんが大怪我の元で、彼にとっては少額でも実際には金銭面で世間的には莫大な金額の被害者になってしまいました。 主人から重用された最側近の弊害は歴史上には何度もあります。代表的な例としては、秦王朝の始皇帝の寵臣である宦官出身の趙高は大きな権力を持ち、その陰謀で巨大な秦帝国を早く滅ぼす原因を作りました。スケールは全然違いますが、もし水原一平さんが大谷翔平さんに陰謀(口裏合わせ)で借金の肩代わりを認めさせたとしたら、犯罪に加担したとして最悪の結果で大谷さんが滅びる(MLB追放処分を受ける)可能性があったわけです。このように人間関係の在り方によっては恐ろしい結果を招くことがあるので本当に油断がなりません。それでも今回の件で傷を受けても大谷翔平さんの中核である「理想的人物」は守られました。安くない授業料を払った後は心残りなく前に向かって野球記録を更新してほしいですね。
【削除されました】養殖物2024年4月14日(日)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 213 映画 「アイアンクロー」 ⚠️ネタバレ注意 この現在公開中の映画は、あるプロレス一家の実話の物語です。フリッツ・フォン・エリックというプロレスラーを知っていますか?70年代に私がプロレスファン(特にドリー・ファンク・Jr.がお気に入り)だった頃、このフリッツ・フォン・エリックは特異な必殺技アイアンクロー(鉄の爪)を発揮して強烈な印象があります。当時の日本ではジャイアント馬場とアントニオ猪木の全盛時代で、エリックが来日してこの必殺技を私は目撃しました。馬場や猪木は顔を右手の指で締め上げられて顔は血に染まり、猪木などは腹の胃袋つかみで全身を持ち上げられるというエグい場面があったのです😱。また強烈な蹴りで猪木が一本取られるという実力の持ち主でした(しかしA・猪木はジャーマン・スープレックスで次の一本を取り返しました)。そんなフリッツ・フォン・エリックには映画では後継者の四人の若い息子たちがいました。彼が引退後にプロレスにおいては厳格な父親として自身が興行プロモーターになりエリック一家から世界王者(特にNWA世界ヘビー級チャンピオン)を輩出させるという至上目的で息子たちに厳しく接したのです。映画では非情な面がある悪役の父親ですがプロレス以外では良識のある人物として描かれています。そして登場する4人の兄弟たち全員が非常に仲が良く兄弟愛に包まれているのは素晴らしい場面です。しかし残念ながら不幸なことに息子たちが次々と亡くなってゆくのです。この20代の若いプロレスラーたちが現役中に病死や自殺で3人が亡くなり一家は「呪われた一家」として世間に広まりました。唯一生き残ったのは長男(本当の長男は幼児の頃に死亡)だけで後には多くの子孫に恵まれます。このように華やかなリングの外で実際には異色の家族物語があったことを私は知りませんでした。大事な家族を短期間に次々に失うのはやはり大変辛いものと想像されます。実話だからこそこの映画には強く引き込まれるものがありました。シンプルなストーリーで分かりやすい映画なのでおすすめです。
【削除されました】養殖物2024年4月13日(土)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖212  映画 「デューン 砂の惑星 パート2 」ネタバレなし この大作SF映画を観ました。一言で言うとメチャ大きなスケールで圧倒されました。IMAXの大画面と大音響で観た方が良かったかも知れません。それだけ迫力がある映画だとと思います。題名の通り砂の惑星が舞台なので、目の前に大砂原が広がっていて繰り広げられる戦闘シーンは砂煙でまみれています。60年代に「アラビアのロレンス」を観ましたが景色はあの感覚に近いです。砂漠がとても美しく見え、その中の人間たちが本当に小っぽけに見えます。今回の映画ば前回の作品の続編ですが前回を私は観ていません。もし前回を観てあらすじの基礎知識があればもっとこの続編を楽しめるでしょう。でも初めての経験でもスケールの大きさは十分に楽しめます。ここではネタバレしませんが、このSF映画は父を失った若者の復讐劇を中心に権力や政治や宗教や民衆の生態が描かれています。決闘シーンのアクションも大いに惹かれます。全体として過去の類似の映画としては前述の「アラビアのロレンス」、「ペン・ハー」、「スパルタカス」などがあり、SF映画にしては珍しく歴史スペクタクルな雰囲気があります。又ちょっとした怪獣映画のような場面もあってワクワクします。それで「スター・ウォーズ」のような前例もあるので比較してみるのも面白いでしょう。 この映画のストーリーは結構複雑で基礎知識がないと一度観ただけでは少し内容が把握出来ないかも知れません。私も消化不良を起こしているので近いうちもう一度観るべきかな、と考えています。
【削除されました】養殖物2024年4月7日(日)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 211           一日の輪郭線 私にとって最高の贅沢な時間は美術館や博物館巡りかも知れません。ぶらぶら館内を観て歩くだけですが施設内の喫茶店やレストランも憩いの場になります。ところで芸術を創造する才能のない私のような凡人にとって鑑賞力だけは磨いてきたつもりです。と言ってもルーブルを訪れたこともなく画集で名画や彫刻を眺めることを含めて、なるべく東京や地方の美術館巡りを楽しんでいます。東京都美術館のモネ展では印象派の名の由来となった「印象・日の出」はさすがに強く印象に残りました。モネの他の外国美術館の風景画もやはり絶品で、友人のルノワールと同じ場所で描いた水の表現は素晴らしくモネに軍配が上がります。また世界一美しい風景画といえばフェルメールの「デルフトの眺望」ですが自宅の応接間に額縁コピーを飾っています(本物は数十億円以上かな笑)。またフェルメールの「牛乳を注ぐ女」のパンがとても美味しそうで食感が伝わってきます。このように絵画ではチェックポイントがたくさんあります。 最近は都市化されて外の広い水平線や地平線を見る機会が少なくなりましたが、それらの線と目の前の物体の輪郭線は現実には存在しません。3次元の世界は全部つながっているので境界はないのです。もちろん人間の顔にも自然の物として輪郭線などないのですが絵画では多く見られます。特に大原美術館で観たルオーの作品は太い黒の輪郭線が強調されており味わい深いものでした。一方、ダ・ヴィンチ の「モナリザ」はスフマートという技法で繊細な陰影で境界をぼかしているので輪郭線がありません。もし輪郭線で強調されて描かれていたなら単なるイラストでマンガチックになっていたかも知れないでしょう。このようにリアリティを求めるなら画家は自然のあるがままの視点を持つべきと思いますが、日常生活では私はどうしても輪郭線に頼ってしまいます。毎日の生活において予定や計画を立てる時に一日の輪郭というべきデザインが必要なのです。もしくは近未来の設計を立てる場合には補助線を使うこともあります。補助線は具体的な理解の助けにもなり、予測外対策を取り入れながら万全を期すのに役立ちます。どれも作為的ではありますが曖昧さを避けるためにも自分の理解と行動を後押しするには有効な手段ではないでしょうか。
【削除されました】養殖物2024年4月5日(金)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。          らくがき帖 210         「うわさのチャンネル」 (テレビ📺が面白かった頃) 70年代に面白いバラエティ番組がありました。かなり下品で低俗で下ネタ満載のどぎつい演出で個性があり過ぎるエネルギッシュな番組でした。でもこのおバカな番組からは多くのビッグなお笑い系が多数輩出しています。若い頃の和田アキ子、せんだみつお、タモリ、所ジョージ、ザ・デストロイヤー、あのねのね、笑福亭鶴瓶、ラビット関根(関根勤)、山城新伍、徳光和夫(アナウンサー)など、どれもが旬の芸人の面白キャラで週末の金曜夜10時はテレビの前で「バカやってらぁ」と最高の息抜きでした。その出身者で現在のタモリは老成した風格のある大物タレントで今もテレビ界で影響力がありますが、この番組では若いギラギラした野心的な喋り芸と密室芸でイグアナのモノマネなどを披露していました。タレントとして過去と現在のイメージの落差が極めて大きくて面白いですね。所ジョージもこの番組では不良っぽい若い兄ちゃんでしたが、まさか後にこんなにビッグになるとは驚きです。逆に言うと私の個人的な感想ですが今の若い世代のタレントはパワーや工夫が足りない小粒で、時代背景にもよりますがバラエティ番組が全然面白くない。だから結局、昔の名前で出ているタモリや所ジョージや笑福亭鶴瓶のような大御所がいまだにテレビのエンタメ系を支配しているように思われるのです。まあ、それほど70年代のこの「うわさのチャンネル」というバラエティ番組は良くも悪くも強いインパクトがあり、タレントのそれぞれの特異な才能を引き出したということになるのでしょうか? 今は私はバラエティ番組を観なくなって久しい。若い頃はスマホもゲームも何もないテレビだけの娯楽でしたので、ふと、この奇抜な番組を懐かしく思い出しました。
【削除されました】養殖物2024年4月4日(木)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。      文系のためのアインシュタイン No.70        オッペンハイマーの周辺 (連鎖反応) 今回は映画とは別の視点で見てみます。オッペンハイマーの登場時は量子力学が確立しており、核分裂の発見で一気に原爆開発が進みました。核分裂は原子核に中性子1個が衝突すると核が割れて、その膨大な玉突き効果の連鎖反応により強力な核エネルギーが生まれるわけです。イタリアの理論物理学者であり優秀な実験物理学者でもあるフェルミはまず人類初の原子炉を開発して核エネルギーを制御しました。そして原爆製造に於いて映画では登場しませんでしたがジョン・フォン・ノイマンが大きな役割を果たしました。彼は通常の起爆剤でプルトニウムを囲んで「爆縮」で目標地点の少し上空で爆発させる為の正確な計算で貢献したのでした(失敗すればプルトニウムは臨界に達せず飛び散るだけ)。彼は現代コンピューター(プログラム式)の父でIQ300はアインシュタイン以上に頭脳優秀で悪魔の天才と呼ばれています。実際、彼は原爆投下に何の躊躇も罪の意識もなく「科学技術はひたすら追求するもので、科学がどう使われるかは関知しない」という科学への態度で割り切っています。逆に物理学者のシラードは元々はナチスの脅威に対抗する為に大統領に原爆開発の要請をアインシュタインの署名で行ってはいました。しかしドイツが倒れた時は当初の目的が終わったのだから本来ならマンハッタン計画は中止するべきなのですが、アメリカ政府はソ連対抗という流れが加速しており原爆計画は続行しました。そこで危険を感じたシラードは今度は日本投下に反対の署名活動を続け他の物理学者達も一定数が賛同しました。このようにアメリカの科学者達も良心的で倫理観のある人達が大勢いたわけです。 しかし核分裂が連鎖反応であるように、我々の今の時代も常に社会の連鎖反応という影響力で動かされているような気がします。例えば今の世界のならず者国家ではいまだに核の脅威が利用されており、それは有効な手段であることが証明されています。一方で近い将来は世界で新しい覇権を握るためにAIや量子力学から派生した量子コンピューターの暗号解読などが社会に大きな影響を与えそうなことは周知の通りです。結局我々は科学の恩恵を享受できる反面、科学の罪と罰による生贄として供される危うい立場にあると言えそうです。
【削除されました】養殖物2024年4月2日(火)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。     文系のためのアインシュタイン No.69 映画「オッペンハイマー」の感想 第二回 ⚠️ネタバレ注意 この映画を再鑑賞して来ました。背景の基礎知識はあるつもりでしたが、映画の中の時間軸が過去・現在・未来と結構複雑で前後のストーリーが分かりにくかったのでもう一度トライしたわけです。すると、やはり2度目となると映画全体の内容が良く分かり作品の構成や登場人物の描き方も「上手いなあ」と実感することが出来ました。「オッペンハイマー」はもちろん核開発が最大のテーマですが、もう一つの映画の大きな柱として戦後の「赤狩り」があり、主人公の旧ソ連共産党との関係について聴聞会で政府から追及される実話に基づいています。もともとオッペンハイマーの性格は複雑で高慢なところがあり人間関係で敵を作りやすい傾向があります。それで政府の要職にある人物(ストローズ)に恨まれ確執によりオッペンハイマーは相手の執念深い計略で随分と苦しめられるのです。この辺りは地味な場面の連続なので理解し難く日本人の観客にとっては退屈な部分かも知れません。しかしオッペンハイマーが追い込まれたのは彼の共産主義の嫌疑だけではなく、それに関連して原爆を遥かに上回る水爆開発に否定的だったためアメリカ政府に睨まれた経緯があります。当時の米ソの核開発競争は仮想敵国同士ののため科学者は政治家の前では全く非力で、核兵器は科学者が生みの親であっても実際の運用は政治家がイニシアティブを取っていたわけです。ですからオッペンハイマーがトルーマン大統領の面前で、日本の原爆投下による罪の意識のため「私の手は血に染まっています」と訴えると冷血なトルーマンは自分のハンカチを差し出したのです。そして「原爆投下の責任は君ではなく私だ」と言い切りました。会話は実話で正論ですがこうして大統領は政治家として弱音を吐く科学者を軽蔑するのでした。その後の聴聞会でもオッペンハイマーは彼の言動と敵意のある証人たちの働きで、物理学者としての政府組織に対する権限を一切剥奪されるという屈辱を味わいました。「原爆の父」というアメリカの英雄が地の底に転落したのです。ちなみに彼の名誉が後になって回復したのはJ・Fケネディの働きによるものでした。以上、映画全体のストーリーはほぼ実話に基づく展開で歴史の勉強にもなり見応えがある作品です。 つづく?
【削除されました】養殖物2024年3月30日(土)
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斉藤 照夫年金労働者
おはようございます。     文系のためのアインシュタイン No.68 映画「オッペンハイマー」の感想 ⚠️ネタバレ少しあり 昨日の封切りで「オッペンハイマー」を観ました。去年から日本初公開を待ちわびていましたが前評判通り良い映画で3時間の上映時間も全然長くは感じませんでした。私は以前にオッペンハイマーという人物を調べたことがあり今回はその再確認として映画を鑑賞したのです。映画では実在した天才物理学者達がズラリと登場して壮観でした。アインシュタインをはじめ量子力学の親玉のニールス・ボーア、超天才のハイゼンベルク、原子炉の開発者フェルミ、大物ベーテ、悪キャラのローレンス、若き日のファインマンなど。そして彼らのエピソードとしてスクリーンでは実際の当時のセリフまでが忠実に一部再現されているので下手なフィクションで失望することはありません。オッペンハイマーは物理学者でありながら多彩な語学や文学にも秀でており、若い頃は複雑な性格の同性愛者でもありました。そんな彼がナチスの原爆計画に対抗する為に人類最初の核兵器製造計画(マンハッタン計画)の責任者として携わったのは周知の通りです。そして日本人の立場としてこの映画ではオッペンハイマーをどう評価するべきかが問われます。映画として広島や長崎の惨状を描いてないから不満が残るという評価もありますが、私はこの映画の性格としてはそこまで必要ないでしょう。オッペンハイマーは確かに自分の意思で科学者を集めて大量殺人兵器を作った。そして映画では仲間の科学者達も原爆実験や日本投下の成功で皆が狂喜乱舞したのです。しかし一方で映画ではそんな単純な視点ではなく、むしろ核兵器の人道上の罪を我々に問いかけています。かつてのアメリカの勝利万歳というよりアメリカ人自身が核兵器開発の欺瞞に気づいているように見えるのです。そしてオッペンハイマーの心の矛盾や葛藤が映し出され苦悩に陥る姿があります。ただ晩年の彼の実際のインタビューでは彼は原爆投下について「責任は感じるが後悔はない」と発言しています。でも一部の科学者に比べれば彼はまだ良心的でしょう、戦後は水爆反対の立場で核兵器の制限を主張したのですから。そして映画全体を通して戦後の聴聞会で彼は共産主義者の嫌疑をかけられて吊し上げられます。そこには科学者と政治家の駆け引きと力関係が一方的に動かされるのでした、 つづく?
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