ホーム
144フォロー
77フォロワー
リープ・フロッグ現象の中国企業。「崩壊論」の裏番組インド
OI YASUHIRO日比谷インベストメント 代表取締役社長/アポロエナジーグループ 代表取締役社長
アリババは淘宝網(タオバオワン)を起点に、テンセントはゲームやチャットアプリQQからWechatで爆発的に急拡大し巨大化をもたらした。
どちらも「オールインワンサービス」である認識はその通りだが、
ジャック・馬もポニー・馬も創業当初から日常生活環境に根ざした生態環境作り(生活インフラプラットフォーム)を目標にしたいと明言していた。
連載に触れている中国を代表するトップクラスの民間企業もさることながら、私が長年いろんな人を見てきたなかで、新興企業家の多くは自国の人口スケールを活かしたビジネスモデル(インフラ化したサービス)で成功して、その資金源を元手に海外で展開したりアメリカで上場したい野心のある人が多い。
なぜそうしたいかを突き詰めて聞くと、
・インフラ化しなければすぐ過当競争でやられてしまう。
・長期的に政府との安定した関係維持が難しい。
・海外展開で国内政治や政策によるリスクヘッジしたい。等々
華僑や華人の歴史でわかるように、中国人は古くから生存圏を国内にこだわっておらず、世界観・人生観・価値観の違いから彼らとの付き合い方を考え直したほうがいいかもしれない。
【スライド】データで見る中国経済巨大化の足取り
OI YASUHIRO日比谷インベストメント 代表取締役社長/アポロエナジーグループ 代表取締役社長
すべては「世界観、人生観、価値観」の違いから。
中国人投資家をビジネスパートナーに持つ身として、数え切れないほどの苦い実体験や失敗談の原点はこの3観の違いに尽きると思う今頃。
わかりやすいスライドで示されている現実を見て、巨大なる隣国との経済的なかかわりは、投資や販売のチャンスだと捉えるか、それとも希望的観測で「崩壊論」を唱えるかは、企業(事業)の将来を見据えた喫緊な経営判断である事に違いない。
NPのようなすばらしい特集記事もいいが、一度は訪ねてみて自分の目で現実を確かめることが大事。百聞は一見にしかず。
ローソン、中国で出店加速 20年までに店舗数4倍に
OI YASUHIRO日比谷インベストメント 代表取締役社長/アポロエナジーグループ 代表取締役社長
この記事から2020年までに"どうやって"目標を達成できるかは全く触れておらず、店舗数を4倍にする意気込みは感じ取れた。
ローソンは1996年に上海で開業した外資系初のコンビニチェーン。
20年も経てばコンビニ市場における競争の激しさや需給構造の複雑さに対し、
日本ローソンの延長での成功はとても無理があると認識できる。
中国コンビニ市場の現状を簡単に整理してみよう。
■2014年コンビニ市場ブランド別シェアTOP10
1.美宜佳(15.9%)
2.全家=ファミリマート(9.9%)
3.711=セブンイレブン(9.6%)
4.好徳&可的(8.0%)
5.天福(6.3%)
6.唐久(5.7%)
7.喜士多(5.6%)
8.蘇果(5.4%)
9.十足&之上(4.9%)
10.快客(4.8%)
因みに上海でよく見かけるのは、全家(ファミリマート)、羅森(ローソン)、711(セブンイレブン)日系3社のほか、好徳、美宜佳、快客、光明、良友、喜士多等国営企業中心で競合はかなり多い。
■日系コンビニの戦略パートナー比較
◇全家(ファミリマート)
パートナー企業:
台湾頂新G傘下の康師傳、即席ラーメンの業界トップ、頂益や味全などで展開する飲料業界シェア50%以上を持つ超大手、2011年よりペプシコーラと戦略パートナー関係。
◇711(セブンイレブン)
パートナー企業:
資本関係が複雑で、北京・天津・成都地区は日本のセブンイレブン・ジャパンが一部出資。上海地区は台湾の統一集団が運営。広東省、香港地区は香港の牛乳大手の傘下企業が展開。
◇羅森(ローソン)
独資。2011年10月百聯との資本提携が解消。現在、百聯傘下の快客はTOP10入り。
■コンビニ以外の競合先
1.大型スーパー系列:農工商、TESCO楽購など住宅密集エリアに強い小型店舗。
2.EC系:天猫、京東、1号店など大手ネット食品スーパー。
3.フードデリバリーサービス:「餓了麼」「美団外売」「淘点点」「百度外売」などが急拡大しており、オフィス街周辺の個人飲食店やコンビニから顧客を大きく奪っている状況。
個人的な見解として、2020年まではコンビニ業界同士との競争だけではなく、フードデリバリーサービス等の強敵との戦いにも勝ち取れなければ、店舗数を4倍という目標は絵に描いた餅のままで終わるかもしれない。
マスコミが中国マイナス情報ばかりを流すのはなぜなのか?
OI YASUHIRO日比谷インベストメント 代表取締役社長/アポロエナジーグループ 代表取締役社長
毎月往来して日中実務に携わってる立場として、偏向報道への違和感は概ね同意できます。
日本国内のテレビ、新聞、ネットの情報をソースに、自称中国専門家や中国ビジネスコンサルタントが大勢いるのも事実です。
日本は1968年に当時の西ドイツを抜いてGNP世界2位となりました。(当時はGDPではなくGNP)
時代が大きく様変わり、未だに隣りにある共産主義国家が経済大国に変遷した現実を受け入れられずにいると思います。
中国だけではなく、アジア諸国に対しても日本人は総じて上からの目線で見ていることは否めないと思います。
中国、空港で帰国者の荷物全開&全購入品に高額課税&没収を突然開始!日本での爆買い消滅か
OI YASUHIRO日比谷インベストメント 代表取締役社長/アポロエナジーグループ 代表取締役社長
4月11日の上海虹橋空港着の便で出張に来ていますが、心配をよそに税関での入国審査は今まで通りに普通でしたが、数日遅れてきた同僚もいつもと変わらないと言っていましたので、微博などでニュースを確認したらどうやらデマらしいが、越境ECの税率見直しや個人輸入管理の厳格化は政府の方針で一層強化されると思います。
http://news.sina.com.cn/c/nd/2016-04-09/doc-ifxrcizs7117720.shtml
やっぱネット情報を鵜呑みにせず、自分で確認することも大事ですね。
中国シャオミ、家電第1弾は「スマート」炊飯器
OI YASUHIRO日比谷インベストメント 代表取締役社長/アポロエナジーグループ 代表取締役社長
シャオミの「スマート」炊飯器が売れるかどうかは蓋開けてみないとわかりません。
日本製炊飯器といえば、中国観光客が爆買いする人気商品のひとつですが、中国は世界最大のコメ消費国で、世界中のコメの約30%(アメリカ農務省発表データ)が同国で消費されているそうです。ちなみに、日本は約2%と、意外と少ないと思います(人口規模で差で納得)。つまり、中国は世界最大の炊飯器市場でもありますが、正規輸入品から、国内製までカオス状態で、重要な視点として、シャオミ「スマート」炊飯器の販売戦略(ターゲット、コンセプト、価格帯、販促手法、アフターケアなど)に掛かっている気がします。
NORMAL
投稿したコメント