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論理的思考力? 頭の回転の速さ? 空気を読む力? 分かるようで分からない“地頭”の正体を探る
亀松 太郎DANRO 編集長
「あの人は地頭(じあたま)がいい」という言葉をときどき聞きますが、そもそも「地頭」とは何なのか。いつから使われるようになったのか。さまざまな人に取材してまとめたユニークな特集記事です。
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そもそも「地頭」という言葉はいつから使われ始めたのだろう。「地頭力ブーム」の火付け役ともいわれている、『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』(東洋経済新報社)の著者でビジネスコンサルタント・著述家の細谷功氏に尋ねた。
「この本を出版したのは2007年12月です。『地頭』という言葉自体はそのころすでにコンサルティングファームや人事採用の世界ではよく使われていました。ただ、その定義は曖昧だったので、私なりに『地頭力』というものとして定義し、本にまとめようと思ったのです。10年ほどコンサル業界で働いて、優秀なコンサルタントには共通する能力があると感じていましたから。
でも、一般にはまだ流通しておらず、企画し始めた2006年ごろに『地頭力』をインターネットで検索すると、25件くらいしかヒットしませんでした。そのうちの半分は鎌倉時代を中心に土地の管理などを行った職名の『地頭(じとう)』についてのもの。頭のよさを意味する『地頭(じあたま)力』としては雑誌に掲載されていた高校ランキングの記事が1件あるくらいでした。
でも本を出版後しばらくして検索してみると、30万件くらいヒットするようになっていました」
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年収1500万円以上の「テレビ局プロデューサー」が50歳でフリーライターに転身した理由
亀松 太郎DANRO 編集長
元テレビ朝日の鎮目博道さんのインタビュー記事。
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プロデューサーやディレクターとしてやってる仕事は同じでも、制作会社の人たちの給料は局員に比べて格段に安い。また、制作会社の人たちはヒエラルキーの最底辺のアシスタントディレクターをやる期間も長いのですが、テレビ局員は短くて済み、すぐにディレクターに昇格します。さらに制作会社はテレビ局から仕事をもらっているので、本来は対等なはずなのですが、立場的には局員の方が上になってしまいます。
それはすべて事実なのですが、とはいえテレビ局員も楽をしているわけではありません。いくら頑張って働いても、テレビ業界内では「局員だから高給だし、下っ端のADも短期間で済むし、制作会社の人たちがみんなへいこらして言うこときくよね。優遇されてるからいいよね」と妬まれるのです。ただ一テレビマンとしておもしろい番組を作って正当に認められたい、褒められたいだけなのに、“局員だから”とずっと言われ続けて。それがすごく悔しかった。
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大手テレビ局員として抱いた「情報発信という特権」への違和感。TikTokに見出したメディアの未来
亀松 太郎DANRO 編集長
TikTokが日本上陸したときの「第一号社員」のインタビュー記事。前職は、日本を代表する大手テレビ局のディレクターとよこと。メディアの新しい動きを示すものとして、興味深い。
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ーー大手企業から新興の企業に移ったことで戸惑いはありましたか。
伊藤:当初、日本人は私1人でしたので、メインの仕事以外のこともいろいろやらなければいけませんでした。こういった取材対応もそうですし、法務や財務、オフィスをどうするかにいたるまで、あらゆる事務的なことをやりました。もちろん、海外にいる本社の人に相談したり、外部のスタッフと連携したりしながら進めていったわけですが。
最初は自宅で仕事をしていましたしね。そのうち社員が増えていくにつれ、シェアオフィス、ビルのテナント、とオフィスを大きくしていきました。今となっては社員も数百人規模にまで増え、優秀な人たちもたくさんジョインしてくれて心強いです。仲間が増えていく喜びを感じられるのも第一号社員の特権かもしれません。
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海賊版サイト運営者の「特定」に光明か…米ディスカバリーで「最短3日」の開示命令も
亀松 太郎DANRO 編集長
これはSNSの誹謗中傷への対処法として、画期的な手段となるかもしれない。攻める場所を、日本ではなく米国にしたのが、新しい。
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海賊版サイトによる著作権侵害や、SNS上の名誉毀損などの事件で、発信者の特定に使われてきた手続きよりも、すさまじい威力を発揮する「手段」がまさに編み出されようとしている。
米国で在外研究をおこなっている山岡裕明弁護士によると、現地の法律事務所の協力のもと、米国の証拠開示制度「ディスカバリー」を使ったところ、発信者のアカウント情報について「最短3日」で開示命令が発令されたというのだ。
ディスカバリーの活用によって、従来はハードルが高く、時間のかかった発信者の特定が、簡単で便利になるかもしれない。
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【特集】戦コン出身起業家図鑑(全9回)
亀松 太郎DANRO 編集長
マッキンゼー、BCG、A.T.カーニーという戦略コンサルティングファームの出身者で、若くして起業した9人にインタビューした特集企画。就活サイトの学生向けの記事だが、社会人の自分が読んでも非常に面白かった。
「戦コン→起業」という点では同じでも、その具体的なステップや考え方はみなそれぞれで多様なのが興味深い。新卒でコンサルに入社することが起業に役立つかという問いに対する答えも、9人9色。
起業にはいろいろなストーリーがあるということがわかるし、起業を考えている人にとっては「自分はどの人のパターンに近いだろうか」と想像しながら読む楽しみもあるだろう。
ただ、全体を通して読んでみると共通点も見えてくる。それは、どの人も自分で徹底的に考え、自分の責任で判断するということを重視している点だ。その意味で、どの記事も清々しさを感じさせる。
DMMの「コンプラ軽視」を法曹資格持つ社員が指摘、亀山会長に解雇されたと提訴
亀松 太郎DANRO 編集長
この件に関して、DMMのオウンドメディアに亀山会長のコメントが掲載されているが、原告の男性社員が主張している点については正面から答えていない。
https://inside.dmm.com/entry/20191107
原告が主張しているのは、記事によれば、次のような点である。
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社内で「コンプライアンスの軽視」を疑問視していたところ、上司との面談で「会社の弱点となる法的な知識を同僚に教えることは、会社に対する敵対行為」などと言われ、その翌日に亀山会長から解雇を言い渡されたという。
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亀山会長のコメントは、今回の件のきっかけとなった「契約社員の雇い止め」の法的問題に関するものであって、そのことを指摘した社員を解雇した点については、何も言及していない。
その点についてこそ、実際はどうだったのか、亀山会長がどう考えているのかを知りたいと思う。
“意識高い系”と言われそうな社会人が集まる「ビジネスの大学」の入学式に行ってみた :DANRO(ダンロ):ひとりを楽しむメディア
亀松 太郎DANRO 編集長
大前研一さんが学長を務めるビジネス・ブレークスルー大学の入学式のレポート記事。大前さんのスピーチの内容が非常に鋭い。
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「昔のように、先生の言っていることを覚えていればいいという時代ではなくなりました。今の文科省の方針を見ていると絶望的で、いまだに答えを覚えさせようとしています。2040~45年には”シンギュラリティ”が到来し、同じことをしていては人間がコンピューターに負ける時代がやってくる。その時代に無謀な教育をしているのが、我が国です」
「今、大学で勉強したことって、何の役にも立たない。業界ごと消えていっているところもある。銀行なんかは典型です」
「終身雇用なんて未だに信じている人がいるのは信じられません。JALがつぶれる時代です。銀行もおそらくほとんどつぶれると思います。終身雇用は戦後のある一時期だけ成り立った現象であり、無能な人をクビにしない会社は、会社ごとつぶれていくと思います。無能な経営者のもとで終身雇用なんて思っていたら、集団で滅亡するのを待つだけです」
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いやあ、厳しいなぁ。でも、かなり当たっている気がする・・・
「一貫性がないという批判を恐れるな」福岡ハカセが語る自分の適性の見つけ方
亀松 太郎DANRO 編集長
分子生物学者、ベストセラー作家として著名な福岡伸一さんのインタビュー記事。学生向けに語られているが、社会人が読んでも面白い。失敗を恐れない。変化を恐れない。どれも今の時代に求められる姿勢だと思う。
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――これまで、研究という分野でキャリアを築いて来られました。
研究は、落胆の連続だ。だが、うまくいかないからといってあきらめてしまっては、事実は見えない。自分が立てた仮説の95%は、実験によって否定される。実験を繰り返していくうちに、結果に一喜一憂しないようになってくる。「Too Good To Be True」で、うまく行き過ぎるのには、何か裏があるのではないかと考える慎重さが身につく。この余裕がプロフェッショナルになるには重要で、学問だけではなく、ビジネスの世界でも同様ではないかと思う。
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――では、具体的にどうすればよいでしょうか。
自分の適性、将来像は、社会に出てみないと判断できない。学生には、まず「社会の一員になれ」と話している。社会の中でお金を稼ぎだすことで初めて構築できるコミュニケーションがある。クライアントや上司などがこれに該当する。これらとの関係で、自分の適性が初めて見えてくる。社会に出て自分の居場所を作ってから、自分の適性を見極めていってもいい。
――適性があると思う仕事を続けていても、自分には向いてないと感じる場合もあります。
意味や価値があると思えばその道を進めばいい。仕事の面白さが分かり、人に教えられるくらいまで続けてほしいという思いはある。だが、一貫性がなければならないかといえば、そんなことはない。違うと思ったら修正すればいい。
周囲との関係性は常に変わる。その中で、自分も他人も変わっていく。変わっていける人が生き残れる。強い人が生き残るわけではない。地球の歴史を見ても、気候変動などに対応できた生物が生き残ってきた。変わることは、生命の本質的な在り方。一貫性はつまらない物語で、人間の本来の在り方に反する。一貫性がないという批判を恐れる必要はない。
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知っていますか、自分の「睡眠タイプ」? 睡眠力の向上は「見える化」から始まる :DANRO(ダンロ):ひとりを楽しむメディア
「外銀・外コン」に未来はあるか。GAFAは世界を支配するのか?~特別講演会 1万字ダイジェスト
亀松 太郎DANRO 編集長
注目スタートアップの創業者たちの座談会。Gunosyの創業者・福島良典氏、フリークアウトの創業者・佐藤裕介氏、FiNCのCEO・溝口勇児氏、PKSHA Technologyの代表取締役・上野山勝也氏といった面々。
外資系企業を目指す学生向けの記事のため、「外銀・外コンに未来はあるか」というタイトルがついているが、実際の内容は、これからの社会で個人がどのように仕事に取り組んでいけばいいかというもので、普遍性がある。
個人がキャリアを積み上げていく上で重要となる「特異性」と「錯覚資産」というキーワードを軸に、4人がそれぞれの視点から語っている。いずれもチャレンジを続けてきた人たちなので、アグレッシブな発言が多いが、なかでもGunosy創業者の福島氏の挑発的だが理屈の通った発言が興味深い。
たとえば、次のような発言。
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私は、人生逆張りだと思っているので、東大の大学生に人気があるような業界は、ダメだと思っています(笑)。
上野山さんが就職した2007年に、戦略コンサルに就職して喜ぶ親なんて、ほとんどいなかった。エリートの中でも、山師的な人が就職する業界だったと思います。普通の大企業に就職するなら、面白そうなところに行ってやろう、という感じです。
コンサルティングファーム出身者と働いて思うところでいくと、優秀な点としては、ゼロからのキャッチアップ能力は高いし、分析力は高い。そういう能力をつけるにはとてもいい場所だと思います。一方で、決断力や意思決定力を高める会社ではないですよね。
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「エリート」って、悪口だと思うんですよね(笑)。Googleも求めている人材像を “ラーニング・アニマル”と表現をしているのですが、私も最近アニマルさが大事だと思っています。
例えば、アリババ集団の馬雲(ジャック・マー)会長に、急に1週間後会えることになったとする。エリートは、さまざまなできない理由を挙げてそれにそれらしい理由を付けるなどして、たぶん行かない。
でも、そこで行かなきゃダメだと思うんです。ただのアニマルだと行っても何の価値も出ないのでダメだと思います。“ラーニング・アニマル”じゃないといけないのです。そんな“ラーニング・アニマル”として戦えるかどうか。
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NORMAL
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