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【危機】グリコ、HOYAのトラブルが「他人事」じゃない理由

NewsPicks編集部
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    (株)TOASU特別研究員(経済評論家・コンサルタント)

    1980年代半ばに旧住友銀行で嫌がるシステム部門と闘ってパソコンを初めて公式に仕事で使い、転出先で顧客のシステムを開発する事業部門を担当した経験に照らしても、素人ながら「①基幹システムのカスタマイズ②人材の流動性の低 ③ベンダー企業とユーザー企業の関係」が問題だというのは良く分かります。
    記事を多少離れて経験談を書きますと、米国に駐在していた当時は、普及している汎用システムから自社に合せてベストなものを選び、それに仕事のフローを合せるとの発想が一般的でした。汎用的なERPは、その業界で必要な作業を基本的にカバーしているがゆえ、そしてその業界にいる人なら転職組でも扱いが分かるゆえ、それに仕事を合せるのが事業を進める上で効率的だとういうのがその理由。
    ところが日本では、社内のOJTとジョブローテーションで育った外の世界を知らない人達が自分の仕事に合せてシステムをカスタマイズするうえに、各社のシステムに合せる形で仕事をすることを下請け企業に求め、下請け各社のシステムも汎用的なERPの業務範囲を超える形で発注元に合せてシステムをカスタマイズせざるを得なくなるのです。転職したら、転職先の独特の仕事のやり方を学ぶところから始めなければなりません。
    そしてベンダーとの関係も問題です。真っ白な新人を採用して年次横並びで出世を競わす伝統的な日本企業では、システムに特化した人材は、出世に限界があるのが常でした。だから工学部を出てシステム部門に配属された人材も、システムに関する最先端の能力を磨き続けることをせず、基本設計のみ自らやって、詳細設計以降は事業を知らないベンダーに丸投げし、時間を作って人脈と仕事の範囲を広げることに血道をあげて行くのです。だから日本の場合、社内よりベンダーの側にシステム要員が増えて行く。
    私が一時関係した米国のフィンテック企業が一つの典型ですが、システムの価値を知っている経営者が自ら関与して稼げるシステムを作るので、システム人材の報酬は高く仕事も魅力的。ところがシステムを事務処理道具と捉える日本の経営者はシステムに高いカネを払うことをこころよしととせず、賃金も低いので優秀な人材が育たない。
    日本も流石に変わり始めているだろうと化石のオジンも思いはするものの、この3つ、確かにあるあるでした (^_-)-☆


注目のコメント

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    三菱総合研究所 執行役員兼研究理事 生成AIラボセンター長

    日経コンピュータの「動かないコンピュータ」が書籍化されたのは2002年です。未だに連載が続いている根深い問題ですね。
    https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01157/

    本記事で語られている以外にも、最近システム障害が目立つ原因はいくつもありそうです。SNSで影響が知れ渡るようになったことも一つでしょう。


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    コーポレイトディレクション Managing Director

    問題の構造は正しく指摘されているように思います
    根本には経営者のシステムに対するリテラシーの低さ、重要度の認識の低さがあると言われます
    記事の3つ目のIT技術者がベンダーに偏在している問題は、分かり易い数字があって、日本はIT技術者の7割がベンダー側にいて、ユーザー側は3割と言われますが、アメリカだと反対でユーザー側が7割だそう
    ユーザー側がよくわからないまま発注し、業務の標準化の発想がなく「我が社は特殊」という認識でカスタマイズが増え、開発工数が増えるしベンダースイッチがしにくくなるカスタマイズはベンダー側は喜んでやる
    さらに投資を抑えるために古いシステムをツギハギで使うことも相まって「スパゲッティ状」とも揶揄されるように複雑に入り組んだシステムとなり、ベンダーを変えたくても変えられないロックイン状態となり、柔軟性もないなかなか怖くていじれないシステムが出来上がってきました
    めちゃめちゃ投資がかかり、止まると一大事という意味では大きな経営課題であり、もっと人に投資をして専門部隊を作り上げていくことが必要と感じますし、外部に発注する際もベンダー側の我田引水にならないように「設計」と「施工」を分離することも重要です


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    慶應ビジネススクール 教授

    ①「減点方式」のような人事評価の見直し
    ②責任者にプロを置く(ユーザー企業)
    の2点は全くその通りと思います。ただ、一方でそうしたアタリマエのことが何十年にもわたり何故できていないのか、より本質的な問題に切り込む必要があるのではないでしょうか。


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