日本は「排外主義的」と米大統領批判-移民受け入れ消極的と指摘
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- 1バイデン米大統領は、中国やロシアとともに同盟国の日本を排外主義的と呼んだ
- 2日本政府の反発を招く可能性があり、日米両国は中国の危険な行動に対抗する必要があるとして防衛関係を強化した
- 3米国家安全保障会議の広報調整官は、同盟国はバイデン大統領の価値観を理解していると述べた
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コメント欄が、あまりに混沌としているので
ちょっと整理してみたい。
まず
①バイデン大統領が日本を中国と同列に扱い非難したことへの反発
→
近々大統領じゃなくなるから、高齢で失言が多いから等の理由で無視していい。
岸田総理との会談で日米の親密ぶりをPRしたのに裏切りだ。など
②アメリカのように移民を受け入れていないから、国力も経済も(中国も含めて)失速しているとの指摘に対する反発
→
a 移民を受け入れているから、アメリカは分断が起こっている。犯罪が起こっている。
そんな国に言われたくない。
b 日本は単一民族で単一文化でやってきたので、移民は受け入れるつもりはない。内政干渉だ。
c 移民は実際は受け入れている。その事実を理解していない。
そして対応策の意見が
※日米関係は大切なのだから、粛々と抗議するに止めるべき。感情的に反発するのは良くない。
※バイデンの言うような移民政策は取るべきではない。
※事実、在留外国人に経済を支えてもらっているし、また、その数は増えていくであろうから、そこを認識しよう。
最後に、ここに書かれていないことで、わたしが追記するならば
●日本では難民認定も困難だし、労働ビザは認められていない為に、在留外国人の中には、国際法で問題となるような環境に留められている人々もいる。
それと外国人犯罪とを安易に関連付けるのは、現状に対する誤った判断となることもある。
●外国人労働者の家族、特に児童の学習環境が、現在の学校教育では充分に整えられていず、本来認められるべき人権や権利を奪われたままの存在がいる。
その問題に、日本人は自覚的であるべきだ。
感情的な反応が真っ先に来る割には、具体的な問題への認識がほとんどなく抽象論に止まりがちなところが、多文化異文化との交流が世界でも異質なほど少ない日本人ならではだと思われます。
自分達が異質だと自覚することも必要でしょう。
注目のコメント
文脈としては移民を受け入れるアメリカと受け入れない日本、ということを言いたかったのだろうと思うのだが、中国、ロシアと並べて話をすることの問題性を認識していないところが失言の王様と言われるバイデンらしさ。先日の日米首脳会議で両国関係の強さを確認したところではあるのだが、そういうこととは関係なく、バイデンの頭の中では日本は移民を受け入れない国である、と言うことなのだろう。移民問題が党派性を帯びた大問題であり、大統領選の争点であるのだが、バイデンの頭の中では大統領選が何よりも大事であり、日米関係はそれよりも劣後するテーマなのだ。
バイデン本人もアイルランド系移民家系、トランプはドイツ移民3世、オバマはケニア移民2世、つまりもともと人の土地に侵略し掠奪して出来たのがアメリカ、それもたかだか200年ちょっと前、ゆえにほんの数世代たどればほぼ国民全員移民、というくらいの国柄。よってそれがあの国では所与で当たり前というだけであって、それを世界の常識と錯覚して歴史がはるかに長いアジアの国民国家に押し付ける事自体が不見識。
いずれにせよどのような文脈であれ悪党国家と一番の同盟国を同列に並べて公然に批判するというのは耄碌と言われても仕方ないいつもながらの失言。スポークスマンが後でどう言い繕うのかは見ものだが、日本政府は粛々と抗議すべき。「排外主義的」xenophobicという言葉が使われています。
ギリシア語に起源があり、xenosクセノスは外国人、phobosフォボスは恐れ、という意味です。
"Because they are xenophobic, they don't want immigrants."という発言です。
アジア系の支持者向けの選挙資金集めパーティーでの発言なので、バイデン大統領にとっては日本などどうでもよく、大事なのは目の前の献金者へのリップサービス、どれだけ献金してくれるか、だったでしょう。
移民問題は、大統領選挙の最大の争点といってよく、移民の阻止や送還に強硬なトランプ氏との違いを打ち出し、自分は移民は歓迎する、だからアジア系有権者は自分を支持してほしい、とバイデン大統領はいいたかったのでしょう。
ただ、ロシアはともかく中国や日本を「排外主義的」と批判したところで、アジア系がどれだけ好感を持つかは微妙ですが。
選挙資金が大事なのはわかりますが、日本を当て馬に使うのは配慮にかけるのではないか、という話ではあります。
バイデン大統領は、黒人やアジア人の票を頼みにしている割には、黒人やアジア人への理解に乏しいところがあります。これは、トランプ氏も同様ですが。白人エリートはほぼ全員そうだ、といえばそれまでですが。