ホンダ、1200億円投資 ブラジルでハイブリッド車投入へ
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ブラジル国内で、HONDAと言えばやはりバイクの方がまだまだ身近かなという印象です。それもそのはずで、HONDA製バイクの販売は年間で100万台を超え、アジアのバイク王国インド、ベトナム、タイなどに次いで最も販売台数が多い国の一つがブラジルです。
コロナ禍でデリバリーサービスが急増したことで配達員が爆増していることもバイクの売上高アップにつながっていることも間違いないでしょう。
(実は、この自由な時間に自分の裁量で働けるデリバリーサービスのような職業が急増していることで、旧態的な小売店や飲食店で働くスタッフが激減してしまっていることがサンパウロなどの大都市ではかなり深刻になっています。)
HONDA=バイクというイメージが強いとは言え、HONDAが音速の貴公子ことF1のスーパースターであったブラジル人アイルトン・セナをスポンサーし世界チャンピオンに3度なったことは、ブラジル人であれば誰もが知る事実で、F1好きや車好きな人からは今もHONDA人気が根強く残っています。
今回、エタノールなどのアルコール燃料でも走れるフレックス燃料車のハイブリッド車(HV)を生産するという発表がされましたが、以前、トヨタが110億レアル(22億ドル)を今後数年間でブラジルに投資する計画を発表した際も書きましたが、EVがブラジル自動車マーケットの主流になっていくのはまだまだ先で、むしろフレックス燃料のハイブリッド車がどれだけ伸びていくか、がブラジル国内市場の焦点だと思います。
いずれにしても日本車メーカーさん、この調子でブラジルへの投資をガンガン増やして頂きたいものです。^ ^
ちなみに、2024年2月時点で以下のような自動車メーカーブラジル国内シェアとなっています。
FIAT: 15.98%, VW: 15.78%, GM: 11.56%, HYUNDAI: 10.92%, Toyota: 8.54%, JEEP: 6.88%, Renault: 5.72%, Honda: 4.44%, Nissan: 4.39%, BYD: 3.65%
(出典:FENABRAVE(全国自動車流通連合))地産地消を積極的に応援していくことで、当局も市場もホンダを歓迎してくれるでしょう。こうした地域ごとの細かい戦略は、世界の中でのプレゼンスを高める上で、今後より一層大切になってきます。
その分、マザー市場でのプレゼンス低下は寂しいところですが。いよいよ二輪と四輪の事業分割が現実に近づいている予感がします。