円安に柳井会長「日本にとって良いわけないですよね、これ」企業経営者から懸念の声
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かつて、円高になって迷惑だと言う声が聞こえて来たのは日本と韓国くらいでした。
円高とは字の如く、円が強くなる事です。自国通貨が強くなって困るとは、それだけ円高を享受出来る体質ではないということです。
財界の人々は円高になると利益が減り、円安になればなるほど儲かるという図式が頭にこびりついている。日本のGDPに占める貿易の割合は10数%です。輸出から輸入を差し引いた純輸出は2%前後。したがって、為替レートが変動してもGDPに対する影響はほとんどありません。
今やトヨタをはじめとする大手の輸出企業の多くは世界化して海外各地に工場を展開しています。
我々消費者からすれば、円高は海外で物が安く買えます。企業もグローバルな会社で市場に優位性があれば、資材を安く輸入して稼ぐ事が出来ます。
購買力が高くなれば、国民の生活の質を上げるのに通貨を活かしているのがスイスです。スイスフランが強くて物価は非常に高いですが、国民は豊かな生活をしています。
注目のコメント
通貨の強さは国の強さの反映というのは普遍的な真実です。
政府に円安策を求め続けた製造業の経営者には言い難いことでしょうけれど、日本人にとって海外の物価が強烈に高く、外国人にとって日本の物価が強烈に安い状況が、日本国民にとって良い状況であるはずがありません。いろんな事情があって国内で競争力を失い続ける製造業を支えるためにとった円安政策が、今の日本の姿を産んでいるのです。
日本に立地する製造業が競争力を失う過程を現役時代に具に見て来た私は、如実にそれを感じます。別の立場から経済を見て来た非製造業の経営者が円安を良いことでないと見るのは当然であるように感じます。
自国通貨の価値を積極的に毀損する日本の政策がいかに異常なものかということに、そろそろ気づくべきじゃないのかな (・_・?未だに「円安に良いも悪いもない」と斜に構えたことを主張する向きもありますが、それは「市場価格で決められたものに文句を言っても仕方ないだろ」という意味では正論ですが、柳井さんがおっしゃるように考えるのが普通の実業の方の感覚だと思います。