「心から謝罪したい」過去のアイヌ民族に対する研究姿勢を反省 謝罪する声明を配布 日本文化人類学会
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遺骨問題に直接は踏み込まなかった……
そうなのですが、踏み込んだ表現と感じました。
倫理面で、研究を適正にする旨の見解(89年表明)があるものの
運用が個々に研究者に委ねいたことを改め、
学会全体で取り組む、という趣旨です。
私のようなド素人が書くまでもありませんが、
過去の研究での収奪的な資料収集、
とりわけ遺骨については、人格権(追慕権というのでしょうか)に深くかかわる深刻な傷を作ります。
が、今回触れてないのは、おそらく
これに関わった先人たちの系譜を継ぐのが、別学会であるためです。
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以下、雑感。
過去の研究につき、
テーマの立て方や手法に、帝国主義的な影があり、
是正に向け議論の最中だ、と自然人類学の先生の講義(一般教養)で聞いたのが、1991年。
北大植物園の展示室で、展示を一部取り替えて、アイヌ人遺骨の問題を提起してたのを見たのが、2001年。
じれったくなるほどゆっくりだが、確実に進展ある。
一般人の我々も、
研究者の問題意識を踏まえ、
ひとりひとりの営みを紡ぐ学問だと、人類学を捉えなおして、
上っ面な「民族」観・歴史観、あるいはホーリズムを
蒸し返さぬよう、是正と学びを、つづけないといけない。