自民裏金、党紀委が塩谷・世耕両氏に離党勧告 39人の処分決定
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日本の失われた30年の理由が明らかになった気がします。旧態依然たる日本の政治、長老と言われる方々が院政をひき、いつまでも自分の力を誇示したがる。
今回の処分は、いつのまにか旧安倍派と二階派だけにとどまってしまいましたが、首相の岸田派の会計責任者も略式起訴されましたよね。
それでも 派閥領主の岸田さんはまったくお咎めなし。というか、NHKで解説していたのは自民党総裁を誰が処分するんだって、党の党紀委員会で揉めたとのこと。
岸田さんもこの問題を利用して、党内の粛正をしたのなら相当な肝っ玉の持ち主です。
これこそ自分の中にある政治家のドロドロした部分を思いっきり使ったということなのでしょう。
「自民党をぶっ壊す」とやった小泉改革の劇場型手法とは異なり、意図的であるかないかはわかりませんが、結果いつの間に自分の思い通りになっていく岸田さんは、結構恐ろしい方なのかもと感じています。
追記
しかしその後 自分にお咎めなしというのは、あまりにも自分に甘いのではという声が出てきたとのこと。
何か自民党はぐちゃぐちゃになってきました。
500万円の線引きは、何故？どこからその数字が出てきたのか？腰ダメの数字？法人 個人にに500万円の疑いがあれば、税務署の絶好の調査対象となるはず。処分対象の国会議員の理屈は全て政治活動に使ったと言っていますが、それを証明するのは領収書が必要。
国民には絶対求めながら、国会議員は領収書は不要というのは、まったく理由が分かりません。
注目のコメント
先の毎日新聞の報道で、塩谷氏が弁明書で総理について「道義的・政治的責任も問われるべき」と訴えている点、総理総裁批判とも受け取れます。党の混乱ぶりを物語っているように思います。
「党の役職停止」は、実態としての処分となるのか？そして説明責任は果たされたのか？は、疑問が残ります。処分を受けた方の中には、政策を作る力がある方が少なくない。いさぎよく処分を受け、日本のためになることだけを考えて、一から出直してほしい。しっかりした仕事を続けていれば、また活躍する場面があります。やる気があれば、再チャレンジしてください。
本件は、本来であれば、岸田総理の宏池会も茂木幹事長の平成研も含めて、党を上げて解党的出直しをしなければならないところ、執行部が権力闘争に利用して、清和会・志帥会の勢力を削っただけの話に落ち着いてしまいました。
しかも、結局、事実関係が明らかになることなく、刑事事件として立件されなかった当事者に対して処分をしたのですから、（何らかの処分は必要でしょうが）まともな処分とは到底思えません。
組織全体が危機的な状況であるにもかかわらず、トップや執行部がこのような権力闘争に走ると、組織そのものが瓦解する可能性があります。また、たとえ組織が瓦解しなくとも、不公平な処分をしてしまうと強烈な揺り戻しにより、これまた瓦解の危機を生じることとなります。
もっとも、岸田総理にしてみれば、自身の権力を維持できるのであれば、自民党のことなどどうでもいいのかもしれませんが。
結局のところ、財務省だけが得する結果に終わったような気がしてなりません。
