円下落、34年ぶり安値 バブル以来、市場に介入警戒感も
コメント
選択しているユーザー
先日の植田総裁会見を受けてメディアは「利上げ」と報道していたが、金融市場は「当分利上げはない」と受け止めたということなのでしょう。
私の受け止めは、金融市場のそれとまったく同じだったので、総裁会見を受けたBloombergの記事に対して以下のようなコメントをさせていただきました。
***
メディアはなぜ、「マイナス金利の解除」を「利上げ」と騒ぎたがるのか、全く理解できない。この記事でも、今回のステップは「緩和的」だと植田先生が丁寧に説明しているのに、それを「利上げ」だと決めつけている。本当の利上げに日銀が踏み切るのは、景気回復の力強い兆候が観測されてからであるはずで、そこには政治や産業界からの反発などないはずなのに、それが予想される、と筆を走らせている。申し訳ないが、ブルーンバーグの記者も、金融政策と経済の仕組みがわかっていないように思える。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-20/SAMMWZT1UM0W00
***
鈴木財務相や財務官がは懸念を持っているのは、単なる円安傾向ではなく、過度に為替がブレることだということを忘れるべきではない、と申し添えたいと思う。
注目のコメント
少なくとも日銀が利上げをすれば、あるいはFRBが利下げをすれば金利差が縮小して円買い優勢になるというのが貿易黒字国の発想だということですね。
正しい問題意識の表れとして下記のニュースも注目と思います。
国際収支巡り私的懇談会、課題克服へ「危機感共有」 年央にも成果文書
https://newspicks.com/news/9762826/body?utm_campaign=np_urlshare&utm_source=newspicks&invoker=np_urlshare_uid2460408&utm_medium=urlshareこうした円安の持続は、日銀の追加利上げの背中を押すことになるでしょう。
ただ、追加利上げは短プラも確実に上がるでしょうし、実体経済への影響も大きくなりますので、注意が必要ですね。25日の神田財務官、26日の鈴木財務大臣、と勇ましい言葉で円買い介入を示唆しておきながら、まだレートチャックさえ入っていません。肩透かしを食わされたことで、短期筋の円売りが出たと思います。