【Ado】Z世代の「怒りの歌声」は国境を超える
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Adoというアーティストは、連綿と続く「日本のサブカル文化」の最高到達点であるように思います。
以下、私見です。
2000年代後半にボーカロイドが誕生して以降、たくさんのボーカロイドソング、いわゆる「ボカロ曲」が誕生しました。
そして、それらの曲をカバーして歌う配信者、「歌い手」も誕生。ニコニコ動画などのプラットフォーム内で盛んに発信されることで、日本特有のサブカルチャーを形成してきました。
とはいえ、誰でもなることができる歌い手という存在は、マイナスの意味で「歌手ではない」というニュアンスを含んで語られてきました。
上記の文化は、「サブカルチャー」の名の通り、決して大衆に支持される存在ではなかったように思います。
しかし、盛り上がりが落ち込む時期もあった中、「歌い手文化」は続きました。
そして、米津玄師/まふまふといったボーカロイド・歌い手文化をバックグラウンドとしたアーティストが登場することで、文化が少しずつ大衆に受容されていきます。
この流れの中で、素晴らしい能力をもった歌い手・Adoが誕生したのだと思います。
大衆が触れないような、時に「オタク」「いかがわしい」と言われる分野からスターが誕生したこの例は、我々に教訓を与えてくれるように思います。
注目のコメント
初の海外ツアーでイギリスを訪れたAdoへ、英紙がインタビューしました。
記事の中に、「Adoは日本のZ世代を象徴している。ミレニアル世代よりも個人主義的で進歩的な彼らは、終わりなき不況と出生率の低下に抗おうとしているのだ。」とあります。
歴史の中で、社会の変化に伴いその社会を象徴するような芸術作品が生まれてきましたが、今を象徴しているのはAdoだということを再認識しました。