SaaSはこれからどう進化する?PKSHAの描く、AI時代の新キャリアとは
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私たちはこの2年程ChatGPTなどの生成AIの登場でその可能性や破壊力を実感しつつありますが、ソフトウェアという観点ではこれを産業や業務領域にいかに社会実装していくかに注目が集まっています。
今は過渡期であるため「既存のSaaSにAIを活用する」といったアプローチが多いですが、将来的にはAIネイティブな設計やインターフェースに置き換わると想像されます。
例えば、銀行などの与信を考えても、BSやPLといった財務情報だけでなく、日々の膨大な取引データや入金情報、従業員データなどをAIで解析した方が、既存の人的なジャッジよりも精度は高そうですが、今の金融機関では、「財務諸表の入力をAIでいかに早くするか」ぐらいの活用レベルにとどまっている状態です。
そのような変革のタイミングには、AIの視点からものごとを設計する方がアドバンテージが大きく、PKSHAの製品がCS領域でシェアを伸ばしているのもそのような背景があると思います。
この数年で、PKSHAを含めた複数のAI起業家の方にインタビューを行いましたが、世界観はやや一般には理解しがたく、常に事例をベースにキャッチアップする必要性を感じています。記事の中にもあるように「複数のSaaSの連携」というところにPKSHAの強みがあります。これがどういうことか解説してみます。
例えば、ただ顧客対応するようなチャットボットを作るだけなら、近年様々なAIがあります。文系の素人でも月に数千円ほどで、PDFなどの情報をもとに回答してくれるものを作れてしまいます。
しかし、顧客対応の内容は日々改善する必要があります。社内の情報がアップデートされればそれをBotにも反映しなければなりませんし、Botが答えられないがよく聞かれる質問は追加で学習させる必要があります。そうすると結局人の手間がかかり、結果として効率化に繋がらず運用中止、となる会社を複数見てきました。
PKSHAでは、PKSHA Speech InsightやPKSHA Chatbotがシームレスに連動することでこの問題を解決します。常に社内の情報や顧客からの質問を学習して賢くなっていきます。少しでもAIを導入検討した企業であればこのありがたみがわかるでしょう。
日本のAI SaaSでうまくいっているのは、Legal ForceやBoost Draft、LayerXによるバクラクなどドメイン特化のものがほとんどで、汎用的なものは少ないです。ChatGPTとまでは行かずとも、AI検索のPerplexityなどイケてる汎用AIは見かけません。
なので、PKSHAは唯一と言っても差し支えないような、社内の汎用的な業務を改善する国内AI SaaSです。今後の成長も非常に楽しみです。記事を読んで、どこがすごいのか、いまいちピンとこなかったので、PKSHAさんのホームページも拝見したのですが、様々なソフトを利用して業務の効率化を図るサポートをしていて、多くの企業と関わりがあり、業績も伸びていることは、なんとなく分かったのですが、情報量が多すぎて具体的にどこがすごいのか、分からなかったです。