ビッグマックが390円→480円「2年で5度」の値上げでも売り上げ好調のワケ - 価格戦略のプロが見た「あの値付け」
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私がマックのハンバーガーを初めて食べたのは1972年に京都の藤井大丸に関西第1号店ができて直ぐの頃に新しい物好きの母親が買って来た時で、それから50年以上。
年平均数回程度はマックを食べてきたが、ビッグマックを食べたのは過去一回だけ。
日本マクドナルドにおけるビッグマックの販売量がどの程度か知らないが、マックで並んでる時に他のお客さんたちを見ていてもビッグマックを買っている人をあまり見かけたことがなく、ハンバーガーやチーズバーガーと言ったものが良く売れているように感じる。
一方でハンバーガーやチーズバーガーの価格は据え置かれており、ビッグマックなのどの値上げは売り上げへの影響が小さかったのでは?とも思う。
売り上げの好調な理由を記事にするならそのあたりの数字も調べた上で分析して欲しいと思う。
注目のコメント
値上げしても、マクドナルドに人が集まる原因の一つは、「安心感」「馴染み感」があるのではないでしょうか。
マクドナルドは1971年に日本一号店がオープンして以来、特にファミリー層向けの施策を多く行ってきました。今でも郊外のマクドナルドに行くと、子どもが遊べる「キッズスペース」がありますが、これはこうした施策の現れです。
日本マクドナルド創業者の藤田田は、家族三世代で行ける店にするべく、こうした政策を行ったといいます。その結果、休日にファミリーでマクドナルドに行く、というのが習慣として身に付いている人も一定数いるでしょう。
こうした経緯もあり、マクドナルドは(その店舗数の多さも相まって)、日本人にとっての一種の「思い出の場所」的な存在になってきたのではないでしょうか。つまり、どこかしら感情的な側面を刺激する店として、マクドナルドは成長してきたということです。
最近、マクドナルドはこうした「情緒」を押し出すPR戦略に積極的で、CMでは積極的に「エモ」を押し出しています。部活帰りに高校生が土手でマクドナルドを食べる、夕暮れ時に家族が家の中でマクドナルドを食べる、そんな風景をアニメーションで描いたCMは大きな反響を呼びました。
参考 https://www.buzzfeed.com/jp/kenjiando/urachan1629
こうしたCMが話題を呼んだ背景には、明らかにマクドナルドに対するイメージが、ある種のエモ的な情緒を伴っていることがわかります。こうした情緒的な側面も、消費者の「マクドナルドに行こうかな」という気持ちを後押ししているのかもしれません。
数値的なマーケティング理論以外にも、消費者があるブランドに抱くイメージや情緒的な側面も、サービス業を考える際には重要になってくるのではないでしょうか。
この辺りのマクドナルドのエモ戦略について、私が以下の記事で詳しく言及しているので、興味がある人はよければこちらもどうぞ。
https://shueisha.online/articles/-/194376