ユナイテッド旅客機の外板脱落 ボーイング737、負傷者なし
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脱落したのはブレーキアキュムレーター(非常時にブレーキを作動させるための油圧のリザーバーです)へのアクセスパネルとその周辺部とみられます。737のメインギア(車輪)格納部分に隣接した場所であることから、ギアの動作に関連して脱落したと考えるのが自然です(ギアが展開されたタイミングで風圧がかかり、締め付けの甘かったパネルが中からの風圧で脱落したのかもしれません)。機内の与圧を支えているなどの役割はないため、機内では特に何事もなく若干騒音がうるさい程度でほとんど影響ありません。
当該便はサンフランシスコ発メドフォード行きのフライトで、定期便として順調に飛行した後の点検でパネルの脱落が発見された状況でした。整備用のパネルにしても、もっと大きなアクセスドアなどと呼ばれるものであれば飛行中に開くとコクピットに警告表示が出ますが、小さなパネルについてはセンサーがないこともあり飛行に大きな問題がなければ気が付かないことが大半です。
ここのところユナイテッドで特にトラブルの報道が多いのですが、確かに同じ業界人でもあまり耳にしないトラブルの内容が多く、なんだか続いてしまっているなあという印象です。このあたりで落ち着いてくれると良いのですが。
注目のコメント
記事内に致命的な誤訳があります。落ちたのはパネル(着脱前提、構造部材ではない)であり、外板(英語でskin)ではありません。
外板は機体構造の一部なので、落ちると機体強度が損なわれますが、パネルの場合はあまり大きな影響はありません。
前述の通り着脱前提であり、エアライン側の整備で着脱されているはずなので、ボーイング側に主原因がある可能性は低いのではないでしょうか。
ちなみち、落ちたのは翼胴結構部のフェアリングだそうです。
"United went on to reveal that it was the wing-to-body fairing that ripped off - a part is located on the underside of the aircraft where the wing meets the aircraft body.
The panel sits just adjacent to where the landing gear deploys, and serves as a protective shell between the wing and the fuselage."
引用元
https://www.dailymail.co.uk/news/article-13203463/Boeing-United-Airlines-flight-Oregon-loses-panel-medford-airport.htmlそういや、なぜNPは旅客機の歴史と現状を整理するような特集を組まないのだろう?
・モノづくりの難しさ
・競争戦略、ポジショニング
・金融商品としての位置付け
・国家間の通商問題
など様々な面から巨大ビジネスを見ることができるのに。