【米国発】老舗を買収、後継者を見つけるベンチャーがすごい
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2024年に日本上陸し、MUFGのCVCや野村HDからも出資を受けてる「Teamshares」という事業承継問題を解決するスタートアップが面白い。
後継者がいない中小企業を買収し、社員に10%株式を譲り渡して、徐々に雇用者の保有率を増やして20年以内に株式80%を所有することを約束しているのが特徴。
企業価値を上げて再度別の会社に売却をするわけではなく、
従業員のオーナーシップを育て、後継者を作っていく方向性で、
“エンプロイーオーナーシップモデル”という表現をしている。
対象としているのは
2-10億円くらいの黒字の中小企業。
アメリカも後継者問題は存在していて、後継者を見つけられてるのは3割。
アメリカでは既に5年ほどで42業種94社を買収していて、
毎年、7万件ほどの候補企業が上がってくるらしい。
70歳以上の中小企業経営者が245万人いて、
後継者不足が5割の日本でもかなり伸び代がありそうなサービス。
注目のコメント
このスタートアップ、めちゃくちゃ面白いので、ぜひ見て欲しい。シリコンバレーでは超有名なフィンテック特化型VCのQEDが、最大の目玉投資先としていま出資しているのがTeamsharesです。簡単にいうと、世界中の事業承継問題を解決するサービスを提供。これが、2024年に日本に上陸します。
おもしろいのは、儲かっている中小企業を買収するだけではないこと。そこの従業員たちに、10年、20年かけて株式をどんどん譲渡してゆき、そのブランドやカルチャーを残しながら、後継問題を株式譲渡によって成し遂げてしまうこと。日本には年齢70以上の中小企業が250万社もあり、その半分以上が後継者不在。ここには、大量の有望なビジネスが眠っている可能性があり、日本にも目をつけているということです。
ちなみに事業承継では、M&Aなどの手法がとられることがありますが、これは転売や経営統合などを前提にしており、従業員やブランド、カルチャーの維持が難しく、それはアメリカも同じということ。Teamsharesはそうした会社をアメリカですでに90社以上も買収しており、それぞれ株式を社員に渡しながら、新しい会社として蘇らせています。
日本ではMUFGと手を組んで、買収ー事業承継のフィンテックを展開予定。注目です!Teamsharesのコンセプトもやり方も、正義の味方っぽくて上陸予定の日本でも歓迎されそうな予感がする。従業員が「雇われ」ではなくなり、株主として配当をもらうので責任とやりがいを感じていき、それがモチベーションとなって利益も上がるって最高の好循環ではないですか。
事業承継問題に希望の光を当てる、興味深い番組でした!サーチファンドやPEの新しい形で、今後の展開が楽しみなスタートアップの一つです。
買収に際してのクライテリアや判断ロジックの精度が高かったりと、裏側の仕組みもしっかり作り込まれた企業ですね。