NY株続落、190ドル安 米長期金利上昇を嫌気
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きょうの米株式市場でダウ平均は続落。
本日もIT・ハイテク株の下げが先導しました。
市場は今週の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)を受けて、FRBの利下げ期待を後退させています。
6月の利下げ開始がなお予想のコンセンサスではありますが、その見方にやや黄色信号が点灯し始めており、7月に後退させる動きも見られています。
短期金融市場での6月利下げの確率が63%程度まで低下し、年内の利下げ幅も計0.75%以下で織り込み始めている状況。
今週のイベントを通過して、米株式市場では本格的な調整への警戒感も広がっています。
今週のインフレ指標をきっかけに、米株式市場はバブルなのではないかと、見直しの議論も出始めているようです。
「AIブームと2000年のITバブルに共通しているのは、巨大な成長への期待だ。特にエヌビディアについては2024年予想ベースの株価収益率(PER)は36倍前後で取引されている。高い期待ではあるが、不可能ではない」といったコメントも聞かれました。
本日は仮想通貨市場でビットコインが一時6万5千ドル台まで急落し、市場に不安感を煽っています。
こちらもAIブーム同様にバブルが指摘されていますが、今週の米インフレ指標とその反応から、最近の急伸が投機的なフロス(泡)の証拠であるかを巡り議論が激化しているようです。
金利小幅上昇しVIX小幅上昇もGREED継続です。
改めてインフレ粘着性確認され、利下げ開始議論始まり米経済もリセッション入り懸念予兆とも捉えられる状況です。
スピードと高所に対する不安が出てくるのは、健全と言うか当然とも言えそうです。
注目のコメント
10年国債金が4.31%まで上がりました。さすがに粘着性の高い物価統計の発表を受けて、利下げ期待が後退しています。とはいえ、ここ数カ月、同じことを繰り返しています。利下げ期待の盛り上がりとその後退の繰り返しです。大局的には、物価の減速に合わせて実質金利を上げないための調整利下げが始まるタイミングを計っている、という理解で良いと思います。