ニデック、イスラエル企業と空飛ぶクルマのモーター開発 - 日本経済新聞
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ニデックが昨年、世界第三位の旅客航空機メーカーであるエンブラエル社(ブラジル)と立ち上げたNidec Aerospaceは、イスラエルのeVTOLメーカー(日本だと空飛ぶクルマ)であるAir EVE社とのモーター共同開発に合意し、順調なスタートを切っています。
出資比率は、ニデックの子会社であるニデックモータ(NMC)が51%、エンブラエルが49%で、2026年までに7700万米ドル以上を投資予定です。この合弁事業では、エンブラエルがeVTOL制御技術の専門知識を、ニデックが電動モーター技術の専門知識を提供し、空飛ぶ車向け部品の開発を推進します。
AIR EVE社は、個人向けに2人乗り機体を開発中で、既に1000台以上の受注を獲得しています。Nidec Aerospaceと共同で開発中のモーターを搭載した「AIR ONE」が機体認証を取得すれば、2024年末から初期受注分の納入開始が可能になるそうです。
日本においては国産の空飛ぶクルマメーカーではSkyDrive社が健闘していますが、将来有望な新興産業での国内勝者は基幹部品のサプライアー企業になるかもしれません。