2024年度に賃上げ予定企業は過去最高の85・6% 6割超でベア実施、企業規模で格差も
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世の中が賃上げムードで盛り上がる中、水を差すようなことを言いたくはないけれど・・・ f(^^;
円安とインフレで膨らんだ利益を元手にインフレ率を超える賃上げを続けるのは労働分配率の上で限界がありそうに感じます。生産性が上がらぬ中で物価と賃金が連鎖的に上がり始めてインフレが定着すると、両者のタイミングの綾で一時的に実質賃金が上がる瞬間はあるにせよ、中長期的には賃上げがインフレに追いつかず、実質賃金が下がり続けることになりそうな気がします。現にインフレが昂進し始めたのち、日本の実質賃金は21ヵ月連続で下がり続けているのです。高いと喧伝される今年の賃上げ率にしても、2年前と比べて物価が7%ほども上がる中、総人件費の増加を伴わない定昇部分を除く去年と今年のベアを足して7%に届きそうにはありません。
インフレは円安の大きな要因の一つです。資源価格の上昇と円安が相俟ってインフレが定着し、それが誘引で起きる賃上げは、国民を豊かにする上で限界がありそうに思います。人手不足が強烈な折、賃上げ競争が生産性の高い企業と産業に人を移すことになれば良いのだけれど、そうした動きは乏しそう (・・;