【真相】結局、転職はソンなのか、トクなのか?
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転職に何を求めるかは人によって異なりますが、「短期的な給与アップ」「生涯賃金のアップ」「キャリアアップ(役職が上がる、責任範囲が広くなるなど)」「スキルアップ(既存スキルの向上、新しいスキルの習得など)」というような、基本的に前向きな理由による選択であるケースよりも、「今の業務を辞めたい」「今の職場での人間関係を解消したい」というような後ろ向きな理由による転職活動であった場合に、結果的に転職を後悔する人が多いと思います。
(そして、大抵前向きなことを発言していたとしても、根本的には今の職場に対するネガティブな気持ちから転職を検討し始める人が圧倒的に多いことも事実)
一時的にモヤモヤした気持ちがある今の状態から抜け出すことをゴールにして焦って転職先を探すのではなく、転職によって何を成し遂げたいか、どうなったら理想かを自分なりに定義することが大事です。
注目のコメント
先日の研究室のブログでも書いたのですが、「変わる」ことに対する抵抗が日本はとても強いと感じています。人手不足が叫ばれながら、それでもなぜ給料があまり上がらないか、アニメや介護などの職種で低賃金が当たり前化しているのも転職がない=競争がない=雇用者側も努力しようという緊張がないからと思わずにはいられません。
仕事はもちろん給与だけでなく、やりがいや成長など様々な要因があるでしょうが、「現在の職場にいること」をデフォルトにしないことが大切と思います。Control your destiny or someone will (ジャック・ウェルチの母の言葉)です。
ご参考
https://shimizu-lab.jp/blog/6767.html転職者の年収変動というデータは面白いですね。リクルートエージェント利用者が元データになっているため、日本全体を表すとは言えませんが、それでもリクルートエージェントは幅広い年収帯・年齢層ユーザーDBとなっているので、それなりの傾向値として捉えられます。
個人的には1割以上賃金が上がるというのはハードルが高いので、5%以上、今よりも1円でも高い、という人の割合がそれぞれどの程度あるのかも知ってみたいものです。
ちなみに、3年に1回(33%)、年収を1割上げ続ければ、年収400万円スタートでも、50歳過ぎで年収1000万円は超える計算となります。いずれにしても社内労働市場だけでなく、社外にも目を向けることが大切だと思いますね。転職時に年収や役職が上がるか否かは、ジョブ型かそうでないかが大きい要因の一つではと思います。
アメリカのようにジョブ型社会では、転職はジョブ型として自身の専門分野の経験をさらに増やし、キャリアアップしていきたいというのが一番の理由ですので、転職のタイミングは戦略的に動きます。つまり、役職アップや責任範囲を広げたいタイミングで転職をする。そうすると、年収や役職アップは確実です。
海外と比較すると、日本ではキャリアアップ以外に人間関係が嫌というのが転職理由に上がるケースが意外と多く、そういった理由では年収アップは厳しいですね。
30代で転職は6割という現代において、より戦略的な転職はキャリアパスの味方になってくれますね。