スノーピーク、非公開化へMBO 米ベインと500億円規模
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注目のコメント
まだ「方針を固めた」ではあるが、MBOによる非上場化でパートナーはベイン、と。
下記でコメントしたことだが、スノーピークの製品・ブランドを育み、キャンプ市場のすそ野を広げながら、成長させた山井家の功績は素晴らしいモノ。一方で、会社・ブランドとしての持続的成長には、株主・経営者が山井家から代わることが必要だと思う。
その観点で『創業家で株式の14%を保有する筆頭株主の山井太会長兼社長は引き続き出資し、MBO後も社長として経営にあたる。』という部分と、ベインの勝算が気になる点。
スノーピーク、上場廃止報道について「検討は事実」とコメント
https://newspicks.com/news/9595904
株主・経営者の変更が必要だと思うのは、成長スピードが自社の限界を超えている状況が発生しているから。上記でのコメントの転載になるが、端的には在庫回転日数に表れていて、以前は100日前後だったのが、2022年12月末には約160日、足元は1年弱にまでなっている。
2022Q3末時点では前年比で成長率が落ち着いてきて(ちなみにQ2は過去ピーク売上高にも関わらず在庫も回転日数も増加)、4Qには店舗減損もした。そして2023Q1からは売上成長率がマイナス。
これらの兆候にも関わらず、2022年度末時点での2023年度会社予想は売上17%成長の360億円、営業利益50億円(前年比+13億円)。
成長しているときには、もっと製品が欲されるし、製造・販売・在庫マネジメントサイクルの難易度が一気に上がる。また、現在の過剰在庫は、発注から納入・完成までの製品リードタイムの長さなどもあるかもしれない。ただ、兆候に対して楽観的だったことは否めない。ある意味、使う人のわがままを製品に反映してファン層を取り込んで来たメーカーだと思うので、上場にメリットはなかったと個人的には思います。
広く浅く売れる物を世に送り出すよりも、拘りの塊みたいなコアな物を作って来たメーカーで、投資家向きな匂いはあまりしないと思います。