アップル、最古参のデザイナー退社へ-デザインチームの人材流出続く
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真にクリエイティブな組織は、人が入れ替わってもその創造性を維持し続ける組織文化や制度を持っています。Appleのように大きく影響力のある企業であれば特にそうだと思います。人はどこかのタイミングで組織を去る時が来ます。去る人もいれば、新たに加わる人もいます。去る人が残したものを新しい人が継承し、次の時代を作っていく。一見暗黙知に見える創造性を再現可能な形で継承していることがクリエイティブな組織の強さだと思います。
心情的には、トニーやキャプテンなど初期の中核メンバーがいなくなったアベンジャーズを見ているみたいですね。
ただジョブズは、亡くなる前に後任のティムクックに対して、「こういう場合スティーブならどう考えるだろうか、といった発想だけは絶対にするな」と言っていたそうです。
ジョブズにせよアイブや彼の育てたデザインチームにせよ、Appleは特定の卓越した人材に会社の命運を委ねるステージをとっくの昔に脱却しているのだと思います。
そういう意味では、ジョブズが目指した偉大な会社にAppleがなっているのかどうかが真に問われるのは、ジョブズやアイブが育てた人材が根こそぎいなくなってからなのでしょう。スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での名演説で、「死」について語っていたことが思い返されました。
「死はたぶん、生命の最高の発明です。それは生物を進化させる担い手。古いものを取り去り、新しいものを生み出す。今、あなた方は新しい存在ですが、いずれは年老いて、消えゆくのです。深刻な話で申し訳ないですが、真実です。」
死が生命の最高の発明であるように、人材の入れ替わりも、新しいものを生み出すために欠かせないことなのかもしれません。