中東緊迫で長引く海運混乱 紅海通航6割減、物価高懸念
日本経済新聞
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中東情勢で混乱が続くことで,船舶の迂回などが必要になってサプライチェーンの混乱が続いています.この記事は通航や運賃,輸送の状況を取りまとめた分かりやすい記事になっています.
一方で,タイトルとは裏腹にかつ記事内でも言及されていますが,供給網の乱れが直ちにインフレ圧力につながる可能性は低いのではないかと見ています.
(タイトルをキャッチーにするためにタイトルを付けた方が判断したのだと思います...)
海外でも荷物自体に価値のある品目は海上運賃が上昇しても輸送コストの増加分を吸収できることもありますし,海上運賃の上昇は物価を引きあげる影響はかなり限定的との見方です.
https://www.nytimes.com/2024/01/16/opinion/red-sea-houthis-shipping-inflation.html
https://gcaptain.com/what-does-red-sea-disruption-mean-for-europes-economy/
ちなみに,直近ではコンテナ運賃の上昇の勢いは減衰しています.春節が過ぎた後の状況を注視したいと思います.運賃コスト上昇に加え、稼働する船舶の効率が低下して運べる財の量が減ることがインフレ圧力となる。経済的な悪影響は、アジアからの中間財の輸入調達と、アジア向けブランド品や農産物の輸出に支障が生じるユーロ圏が最も大きいと考えられる。