なぜ都営地下鉄は全駅にホームドアを設置したのか? 20億円だった車両改修コストを約270万円まで削減できた背景とは
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何年も前なのですが、パリの地下鉄の車内に掲示された、何時も見慣れた路線図を何気なく眺めていると、それが実はイタズラだと気づいたことがあります。
その路線図、本物の路線図のポスターを大きさそのまま精巧に複製しているものの、駅名は完全にランダムに入れ替えられ、それぞれの駅名が本来の駅とは全く明後日の場所の駅に記載されているという、大変手の込んだイタズラでした。
このような特異的な例に限らずとも、海外には地下鉄車用や駅構内への落書きやポスターの破損といったヴァンダリズムが多発する都市も多く、また何よりQRコードは偽造も複製も容易なため、いわゆる「ハック」の対象にならないかという心配も正直浮かびました。
安全設備の制御に用いられる信号をこのように車外に露出させる設計は、ある程度は性善説や日本の現状の治安を前提としているのかもしれません。しかしQRコードの破損や偽造(このQRコードを印刷した紙を持って開いたドアの前に立つとか)などに対するフェイルセーフがどうなっているのか興味があります。>東京都交通局は、デンソーウェーブ(愛知県阿久比町)と共同開発したQRコードを用いたホームドア開閉連動技術について、特許をオープンにしている。これにより、他の鉄道事業者もホームドア設置を推進しやすくなる。小田急電鉄はQRコード式ホームドアを導入し始めている
小田急線はホームドアが無い駅が結構多く、人身事故がそれなりに多いイメージなので、この技術でホームドアが全駅に設置されるとありがたいね。