影潜めたIPOラッシュ 上場で下がる企業価値
日本経済新聞
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注目のコメント
テック企業のIPOがほぼクローズした米国と比べるとダウンラウンドでも上場が起きている日本はまだマシに思えます
市況に応じてIPOウィンドウが開いたり閉じたりするのは仕方ないので、スタートアップM&A市場の開拓が不可避ですね成長力の陰りが株価低下につながるという論調ですが、新興株全般に対しては、2021年末以降の米国利下げなどの影響が大きかったという印象です。
当時、上場SaaS企業のPSRは平均20倍を超えるような状態でしたが、この2年間は5-7倍のレンジですので、1/3程度まで水準が下がり、その結果、前回ラウンド評価を超えられないため、IPOに至らないケースもたぶんに見られます。
一方で、freeeやマネーフォワード、Sansan、ラクスなどの先行SaaS企業の成長率はIPO以降も下がっておらず、ファンダメンタルではむしろ底堅いとも感じています。
「東証は22年の市場再編で設けたグロースを、プライムへのステップアップのための市場ではなく、自立したエンド市場と位置づけた。」とありながらも、「グロース上場全業の2%程度にあたる11社がプライムに移行」というのはマーケットの在り方として矛盾していると思います。
一部の優良企業が抜けてしまえば、インデックスパフォーマンスが悪くなるのは当然です。