終わらない「カプセル戦争」 ネスプレッソに損害賠償請求
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Ethical Coffeeか~。懐かしい。最初期のネスプレッソ互換カプセルです。
ネスプレッソのカプセルはフタも含めて全体がアルミのカプセルですが、Ethical Coffeeはプラスチック製のカプセルにフィルター紙でフタがされていて、紙のフタの内側には少し空間を空けて薄いアルミ箔でコービー粉末が封止されているという凝った構造でした。
ネスプレッソマシン内でお湯がカプセルに高圧で注入されると、ネスプレッソ純正のカプセルの場合はフタの部分が圧力で膨らみ、それがマシン側のトゲトゲに刺さることでコービーを抽出する穴が開きます。
他方でEthicalの場合は圧力でコービー粉末を封止しているアルミ箔がはじけ飛び、あとはフィルター紙のフタでコービーを漉しとる仕組み。そのため抽出時に「ポン」という特徴的な破裂音がするなど、ネスレの特許を回避するための涙ぐましい努力の見られるカプセルでした。
「18年に米カフェチェーンのスターバックスの名を冠したカプセルをスーパーマーケットで販売する契約を締結して以降、市場をほぼ独占している」
フランスでは少し事情が違って、スタバの互換カプセルも売っていますが色々あるうちの一つ。Carte NoireやL'Orといったフランスご当地コービーブランド、IllyやLavazzaといったイタリア系、あとはスーパーのPB商品など、多彩なメーカーのネスプレッソ互換カプセルでスーパーの棚は溢れかえっています。
そして安い。Carte Noireの60個入りメガパックとか特売を見かけたらすぐ買っちゃう。
他方でメーカーは多様化した一方でカプセルの設計はネスレの特許切れに伴い純正カプセル同様のアルミ製に収束していきました。Ethicalのカプセルは抽出に失敗することも多く、やはり無理もあったのかなと。