【注目4社】2024年は「蓄電ビジネス」がアツい
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注目のコメント
かたや日本ではエコキュートを消費者が選んで普及してますが、米国等ではヒートポンプがこれから切り替えられていく模様。
https://newspicks.com/news/9442512
つまり資金が集まる企業、イコール有望とは言えないのがエネルギー貯蔵の世界。蓄電・蓄エネビジネスをどう捉えるかで見え方も違います。
また日本では系統用蓄電池が喧しいですが、まだデッドファイナンスが付かないとか。ちなみにFrom EnergyはFe-Air系で、いわば鉄さび電池です。
系統用でFe系電池なら、ESSの鉄フローバッテリーも有りますね。
https://www.technologyreview.jp/s/269666/were-going-to-need-a-lot-more-grid-storage-new-iron-batteries-could-help/フォーム・エナジー取り組む鉄電池の英語名はiron-air battery。日本語訳も定まっていないようで、ネットで検索すると、鉄空気電池、空気鉄電池、鉄酸化電池、鉄さび電池など様々な表現が使われています。
鉄の酸化還元反応を利用するアイディアは古くはエジソン電池として知られています。しかし他の蓄電池に比べてエネルギー密度がいため、重く、充放電に時間がかかるといったデメリットがあり、これまではあまり注目されてきませんでした。
ところがこの鉄電池技術は、昨年10月のTIME誌が選んだ2023年のベスト発明の一つにも選ばれるなど、100年たった今、注目を集めています。
https://time.com/collection/best-inventions-2023/6326968/energy-form-energy-iron-air-battery/
TIME誌のインタビューに対して同社のCEOは、「道具箱の中に新しい道具が入っているようなものです」と答えています。道具箱には、それぞれの持つ機能によって様々な道具が必要で、この鉄電池もそのひとつという事かと思います。
蓄電池ビジネスは新しい道具探しのようなもので、次に何が出てくるのか楽しみです。エネルギーはどのように作るかという点に注目が集まりがちですが、どのように溜めるかという点も非常に重要です。太陽光や、風力などの再生可能エネルギーはまずは電気エネルギーに変換されることが多いですが、そのエネルギーを溜める技術は蓄電池や記事にある技術以外にも数多くあります。例えば再エネ由来電気でポンプを動かしてより高い場所に設置されるダムに水を送り、必要時に放水して水力発電する方法(揚水発電)や、再エネ由来電気でコンプレッサーを動かして圧縮空気をつくり、必要時に圧縮空気を用いてタービンを回して発電する方法(CAES)などがあります。さらに再エネ由来電気で合成ガス(水素や一酸化炭素)を得て、それらを用いて液体炭化水素を製造する方法(合成燃料)もあります。一概にどの方法が良いということではなく、規模や場所などの各種条件によってCase by Caseで最適解は変わるものとなります。