スターバックス、インドで出店加速-28年までに1000店舗を展開
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ポイントはどこまで、高級なコーヒーを消費できる立地を見つけ、かつ、合理的な家賃で借りられるかです。インドのスタバは、普通にインドで、日本よりも高い値段でコーヒーを売っています。でも、普通のインド人は、20円くらいのチャイを30mlくらいの小さな紙コップで飲むわけです。紅茶のカフェチェーンはスタバの半額くらい?(今は知りませんが)で売ってるいます。単純に、インドでスタバはスーパー高級カフェ。普通の人はまず行かないとこです。
いかにスタバといえど、あの価格で、それを一定量消費できる立地を1000店舗作るのはちとハードルが高い。別に店立てるのはお金出したら、ある程度できます。作っても、売れない店は多く出るかと。繁華街のいい立地は家賃高いし。まぁ、インドは立地によってチェーンレストランは値段も変えるんで、なんとも言えませんが。輸入コーヒー豆は別ですが、インド国産コーヒー豆なら、原価はスタバの価格に比べたらたかが知れてるんで、粗利が高いっちゅーのもあります。
TataはTata coffee が上場していて、コーヒー豆の製造や流通はお手のものなんで、今すぐ利益が出なくても投資する価値は大いにあると思います。良くも悪くもジョイントベンチャー。赤字が出ても、投資割合分になりますし。何にせよ、1000店舗の出店が短期的にうまく行くかどうかは誰にもわかりません。でも、今、この段階で出店をきちんとして、10年に天下取るぞ〜って感じか。
Tata は、紅茶のカフェチェーンのtata chaもありますが、こちらはまだスケールさせる段階じゃなさそうですし。エンドユーザー向けビジネスへの投資なら、スタバがタタにとって1番いいのかもしれませんね。インドのバンガロール在住です。インドは「チャイの国」というイメージがあるとおり、他の国と比べるとコーヒー市場はまだまだです。(南インドでは「フィルターコーヒー」という甘いコーヒーを飲む習慣もあったりしますが)
何はともあれ、スタバは道で売っているコーヒー、またローカルのチェーンと比較しても相対的にお高く「浸透している」とはいえない状態。
色々ローカライズもして試行錯誤中の段階のようで、今後の展開に注目です。
インドのスタバの試行錯誤について以前書いた記事がありますので、手前味噌ですが、ご参考まで。
「チャイの国」インドでのスターバックスの試行錯誤
https://note.com/takiyori/n/n708d54149d27スタバの進出はミドルクラスの拡大をみるには良い指標ですね。新興国でもラテは500円くらいで売るので、他の物価考えると割高ですが、けっこう現地民で賑わってますし。