習氏、台湾統一は「歴史的必然」 新年あいさつで決意
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年末に習近平が演説を行い、台湾統一に積極的な姿勢を示すことは毎年のことなのだけれど、台湾の総統選挙を控えたこのタイミングで発信しているので、そこに政治的意味を考える余地がある。ただ、今回の選挙で中国は経済・ネットでの認知戦に集中し、できるだけ台湾世論を反中ムードに刺激しないようにしている印象があり、その意味ではこの発言だけから統一意欲を過剰に読み解く必要はないと思う。
注目のコメント
何故この様な発言が出るかを理解するには歴史を学ぶ必要がある。
中国共産党が中国を支配する正当性は中国を大日本帝国から解放したの中国共産党と言うところにある。しかし戦争中は中国共産党は地方に潜伏しており大日本帝国とは戦っていない。実際に大日本帝国と戦い中国を解放したのは中国国民党である。戦後、中国共産党と中国国民党が内戦を始め、戦いに敗れた中国国民党は台湾となった。
中国を大日本帝国から解放したのが中国共産党のアイデンティティであるが、実際に解放したのは中国国民党である。この矛盾を解放する手法として唯一考えられているのは、中国国民党は中国共産党の一部であると言う解釈である。
このため中国共産党はアイデンティティを確立して自己の正当性を証明するために、中国国民党つまりは台湾を取り込まなければならない。まさに「歴史的必然」となる。"必ず統一する"と、"必ず侵略する"では大きく意味は変わるけれど。
台湾の総統選挙にフェイクニュースなどでどれほど介入するのか、それがどれほど効果を発揮するのか、歴史を大きく変えそうなイベント。