クックCEOに届いた深夜のメール、Apple Watch特許紛争の火種に
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注目のコメント
コロナ禍のおかげで有名になりましたので、ご存知の方もいるかもしれません。
現在の酸素飽和度計の発明は日本光電の青柳博士です。
それ以前にも血中酸素飽和度を測る機械はあったようですが、動脈の酸素飽和度を正しく測るには至っておらず、静脈と動脈を分離して正しく測れるようになったものが現在の測定器です。
実は1年遅れで、ミノルタカメラの山西氏が現在の主流である指先型のものを青柳博士とは別の流れで開発。しかし、これを世界中に広げる形には至らず。。。
ミノルタカメラの指先型から発想を受けたスタンフォード大のニュー先生が、Nellcore社を設立し、世界中にパルスオキシメーターを広げました。(なお、この時に必要なLEDを提供したのも日本企業...)「鉄の肺」を作った人工呼吸器で有名なPuritan Bennett社に買収された後、いくつかの経過を経てMedtronic社の傘下になっています。
Mashimo社は、患者が動いたり、血流信号が弱かったりしても測定可能な制度の高い測定器を作った会社です。当時の市場の9割以上を占めるNellcoreが米国にあったため、日欧でまず認められたような経緯の中、Nellcore社などとの訴訟に勝利し、今や米国でのシェアはMashimo社が上回るまでに至っているようです。
今回のこの流れがどのようになるのかはわかりませんが、当時もう少しビジネスとしての視点があれば、ここに日本企業が入っていたのかもしれません...(山西氏の反省に書かれていることも踏まえると)
山西氏による「パルスオキシメータの黎明期」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ikakikaigaku/75/12/75_KJ00003953796/_pdf/-char/ja
マシモ社の参考記事
https://forbesjapan.com/articles/detail/63769/page2強烈な内容。さもありなんという内容ではあるが。Appleは特許訴訟は何度も経験している。様々な企業から訴えを起こされうる立場ではある。
製品開発においてリーガルセクションがパテントクリアランスをしっかりと確認したのか、というのは気になるところだ。