その子会社、なぜ上場?=東証、月内に開示要請
コメント
注目のコメント
その子会社、なぜ上場を承認?
ガバナンスをしっかり効かせさせて、あとは市場に任せては?全ての親子上場に弊害があるとも思えないし、適当な自由度で子会社側のやる気を引き出す場合もあるだろうに。政府は2023年度限定だったパーシャル・スピンオフ制度の延長を4年間延長する計画を掲げています。
このパーシャルスピンオフは親会社が事業再編で完全子会社をスピンオフさせた後も20%未満の株式を継続保有している場合、譲渡損益・配当課税が対象外になるという制度です。
仮にこの制度を活用して、スピンオフさせた場合、子会社企業は多くのケースで上場を目指すと思います。
とすると、東証は(企業価値向上に動いていない)親子上場は削減したい。それに対して、政府は親子上場を推進する制度をさらに強化したとも見られます。
この矛盾は興味深く、誰が政策の意思決定にアシストしたのか気になるところです。東証の本気度を感じる。
これは、実は子会社サイドには喜ばれているのではないか。
子会社サイドでは、親会社が判断することなので、IR強化して株主開拓したり、開示を充実するのが正しいのか、はたまたいずれ取り込まれるのであんまりそういうことをしないでいるのが良いのかわからないというか、自分でどうこうしようがないという諦め感が非常に強いと感じていた。
本件による変化が考えられるが、親会社が吸収するにしても、他社にということになっても少数株主のケアを徹底しないとなかなか思い通りにはいかないだろう。
先日親子上場の発行体ばかりを投資しているファンドが新聞に出ていたが、ほくそ笑んでいるんだろう。
少数株主はガバナンスディスカウント状態から買っていると考えられるので、その解消プレミアムを享受できる。