アウトソーシングがMBO、米ベインキャピタルと 2000億円超
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非上場化による経営の効率化施策には、以下のようなものがある。
1. **長期的な戦略の実施が容易になる**:上場企業は四半期ごとの業績報告が求められるため、短期的な利益に重点を置く傾向がある。非上場化すると、株主からの圧力が減り、長期的な戦略やリスクを伴う革新的なプロジェクトを推進しやすくなる。
2. **株式市場の変動からの影響を受けない**:非上場企業は株価の変動に左右されないため、市場の短期的な変動に振り回されることなく、経営に専念できる。
3. **規制の軽減**:上場企業は厳しい開示要求やコンプライアンスの要件に従う必要があるが、非上場化するとこれらの負担が減る。経営資源をより効果的に運用できるようになる。
4. **意思決定プロセスの迅速化**:上場企業は株主への説明責任を果たさなければならないため、意思決定が遅れることがある。非上場化により、より迅速かつ柔軟な意思決定が可能となる。
5. **コスト削減**:上場に伴うコスト(監査費用、報告書作成費用など)がなくなるため、これらのコストを削渽し、他の事業に投資できるようになる。
これらの要素により、非上場化は経営の自由度を高め、中長期的な成長に向けた戦略を実行しやすくなる可能性がある。
注目のコメント
派遣でも大手の一角で、製造業派遣に絞るとトップだと思う。
最近MBOが多いのでその観点で見ていくと、創業者が12.5%持っていてトップでもある。
下記でコメントした「創業家経営BUT拒否権まで持てていない株主構造」に該当する。現在は株主にアクティビストはパット見では見当たらないが、入ってきてからより入る前の方がよいといった判断もありそう(まだ報道なので、会社からの開示はなく、検討経緯などは分からない)。
米ベインやKKRなど複数ファンド、ツルハHD買収に名乗り-関係者
https://newspicks.com/news/9300982
ただ時価総額は売上1/3-1/5のテクノプロとかメイテックが上回り、PBRは業界競合に比べて低めの1.9倍(テクノプロやメイテックは4.5倍以上)。
この業界を調べたことはないが数値だけ見ていくと、テクノプロやメイテックは粗利率が25%以上に対してアウトソーシングは20%弱。各社販管費が15%前後なので、営業利益率でアウトソーシングが3%前後に対してテクノプロ・メイテックは10%以上となり、売上で大きく上回るが時価総額ではそうではないという構造に。ベネッセ、大正製薬など非上場化が相次いでいます。本件アウトソーシング社もその流れに沿うもので、MBOといっても、投資ファンドが大半の資金を提供しているようです。非上場化は一つの選択肢であり、否定するものではありませんが、ガバナンスやスチュワードシップコードの強化など、日本の株式市場の改革が進む中で、有力企業が市場から退出するのは残念な面もあります。