【意外】富士フイルム、最高益支えるかつての「お荷物」事業
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凄い、凄すぎます。
先週デジタルサービスの取り組み進捗を発表していた
リコーも凄すぎましたが、富士フイルムも凄い。
フィルムからデジカメに市場が一気に入れ替わったのちにリストラを断行し、時代が1周した今、スマホより不便なチェキが年間1000万台売れ、年間売上が1500億円、
海外売上構成比9割。
フィルム市場が毎年減り続けていたあの時代を
経験した後に、フィルムで培った技術を活用し
化粧品アスタリフトを生み出し成長させています。
同じく培ってきた技術で、バイオ医薬品の高度な
開発製造を受託。
これら新しく生み出した売上利益が屋台骨になっています。
注目のコメント
銀塩写真と言うと昔の技術と思われがちです。
しかしながら微粒子を等分散させ、光を浴びた一瞬で感光に伴う化学反応を均一に進めるなど、難しい技術の結晶でもあります。
事実、化粧品には微粒子を凝集させない分散技術がふんだんに使われていますし、医薬品事業にも化学の知見が入っています。
プリンタや半導体製造に使われるフォトレジストなどでは、しっかり感光と言う視点で培った技術が活きています。
きちんとお金を稼ぎながら技術の横展開ができる土台が整ってきたのが富士フイルムの強い所ですね。
清水先生も仰るように、私もどうやってこの事業が生き残ったのか、誰がリードしたのか、とても興味があります。
ちなみに会社の正式名称は富士フ【イ】ルムなので、話の種に覚えておくと役に立つかもしれません。稼ぎ頭の写真フィルムが消滅の危機に直面し、大改革を進めてきた富士フイルムホールディングス。ヘルスケアを新たな主力事業に据えるなど、事業構造をガラリと変えて、今の姿になっています。
構造改革を成功させたことは有名ですが、改めて、その軌跡を振り返ると、成果を出すスピード、目標に向けた着実な足取りに驚かされます。
また、「チェキ」が売れているとは知っていましたが、こんなに売れているとは知りませんでした。しかも、超高収益事業です。若者に人気の商品ですが、ラインナップやマーケティング施策を見ると、なるほどと思うことも多く、ぜひ深掘り取材をしたいと思いました。
ちなみに、「INSTAX」がブランド名で、日本だけ「チェキ」と呼ばれています(INSTAX=チェキです)。