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【座談会】「やせ薬」ダイエットと薬争奪戦のリアル

NewsPicks編集部
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注目のコメント

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    総合内科医 医学博士

    GLP-1受容体作動薬に関して現状起きている問題点は、社会レベルと個人レベルの2つの視点がみるとわかりやすいと思います。

    社会レベルの視点では、「ダイエット薬」として自由診療の処方が増えたことで、本来必要な人に薬が行き届きにくくなっているという点です。これらの薬は、本来糖尿病のある方や病的な肥満がある方に対しての使用で効果を示した薬であり、供給不足によりそれらの方々が使用できないのでは、社会全体として利益を損ねていると言えます。

    個人レベルでの視点では、薬のメリットよりもデメリットが大きくなる可能性があるという点です。糖尿病がなくBMIが正常な人にこの薬を使用した場合について大規模な臨床試験がなく、そもそもどれほど減量に貢献しているのかが未知数です。また、糖尿病治療薬の中では比較的安全性が高い薬ではあるものの、吐き気や嘔吐、下痢などの消化器症状が主な副作用としてみられます。また、低血糖や急性膵炎などの重篤な副作用も起こる可能性があり、救急外来の受診や入院が必要になるケースもあります。

    肥満や糖尿病に対して使用した場合には臨床試験で素晴らしい結果を残している薬剤であり、今後の臨床試験の結果ではさらに処方する状況が増えそうですが、適切な人が適切なタイミングで使えるよう、規制や注意喚起が必要なのかもしれません。


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    Interstellar Technologies K.K. Founder

    むしろ糖尿病になる前に自主的に予防しているのだから社会にとってはいいこと、という考えにならず、予防もせず自堕落に暮らして糖尿病になって保険適用で3割負担の人に薬が届かなくなった、と批判するのは筋違いな気がしますけどね。あと、薬に頼るのが悪みたいなクソコメントもありますね。
    医師が積極的に服用している薬ってつまり、効くってことでしょうよ。


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    何でもかんでも「ダイエット目的」という言葉でまとめて批評の対象とすることで、誤解を生む内容になっていないでしょうか。この薬剤を「肥満のある人」が「やせ薬」「ダイエット目的」で使用するのは妥当な使用法です。実際にその有効性も知られており、それらの方の心血管を保護することも含め、益が害を上回る可能性が高いと判断されます。

    しかし、問題はそもそも「肥満のない」、あるいは「痩せ型の人」が、自身のボディイメージのために使用するケースが多いことです。ここをしっかり区別する必要があります。

    この場合、体重をさらに減少させることで、身体的健康への益はおろか害につながっている可能性もあり、また副作用リスクが益を上回る可能性が高くなります。運動習慣を欠かせることの害も生じるかもしれません。体重の数字が「健康」の全てを形作るわけではないですが、数字を追いかけ始めるとそのような思考になりがちです。

    副作用に関して補足すれば、比較的新規に登場した薬なので、長期の副作用についてはよく分かっていません。動物モデルでは甲状腺腫瘍の増加が観察されており、そのメカニズムも明らかにされていることから、人間でも長期にはそのような変化が出現する可能性があり、特定の甲状腺がんの既往または「家族に」そのような経緯のある人も使用を控えるべきと考えられています。また、薬剤の使用が増加してきたことで、この薬剤の自殺との関連も報告されるようになってきています。こうしたリスクも安易な使用へ警鐘を鳴らされる理由です。

    総じて、肥満のない方の使用では「身体的健康を害することに薬が使われる」可能性が高まり、これが問題です。


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