今なぜヤマダデンキが“広告代理店”化を進めるのか?急拡大する広告市場「リテールメディア」への挑戦
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サードパーティーCookieが規制されたこともリテールメディアが人気の理由です。同意無しにWEB上でユーザーの行動データを蓄積できなくなりましたので、特定のターゲットへの広告配信先として小売店などのウェブサイト広告が注目されたという背景があります。
リアルで考えると、酒屋さんの店先にお酒メーカーの看板を出すようなイメージですね。
「ヤマダデンキで家電を直近1年でxx万円以上買ってる神奈川在住の60代男性」とかにメーカーが広告を出せるので、そりゃコンバージョン(購入率)は上がりますよね。そして、お客さんのことを分かっている小売の方が「こういう広告はうちのお客さんに喜ばれます」と言われれば説得力はかなり高い。
リテールメディアはLCCのPeach航空が有名ですが、エアラインチケットを購入直後は購買意欲が高まっていて、そこに飲食メーカーの広告を出すと購買率がかなり高かったという事例もあったり、意外な他業種のクロスセルが今後たくさん生まれてきそうです。(例えば、車好きはワインを買うとか)ますます流通が強くなる構図。
買い場の生活者行動データを持つ店舗はマーケティングにおいては極めて重要なのでデータドリブンマーケティングにおいては欠かせない。
広告による誘客と購買、そして購買履歴からメルマガやアプリを活用したリコメンドなど流通側だからこそできる広告展開が実は儲かることに気付き始めた。大手広告代理店からするとそこまで面倒で手間のかかることは工数がかかるのでやりたくないし、中小だとデータマイニングできるところが少ない。だったら流通側でインハウス化しメーカーからも広告費がもらえ既存の店舗を活用するだけなので大きな固定費もかからない広告事業に参入するのは自然な流れだ。
次はこれら流通が持つ購買データを組み合わせたDMPとAIクリエイティブの勝ちパターンを作っていくのでしょうか。