上下型によるフィルム成形法「FILMOLD」、射出成形より薄く加工
日本経済新聞
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射出成形にしても熱成形にしても、金型、ってのは「賦形と冷却固化」を担う、ってのが普通。なので、ワーク側(樹脂の方、ね)をあっためて柔らかく(ないしは溶かして)おくのが常識。
これは逆に「金型側をあっためておいてその熱でワークを賦形できるようにする」という、いわば「逆転の発想」(まあ、射出の世界には「ヒートサイクル成形」なんてのもあったりするわけなんだけれど…)。その代わり「厚手のやつ苦手(ワークの中まで熱が入らなくなってくるので)」。また、取り出す前に一旦金型冷やさないといけないので(でないとワークが固まんない)、熱を出したり入れたりする分エネルギー効率に劣ると思われます。
また、「寸法精度がいい」とありますが、金属である金型は温度の上下で伸び縮みしますので、そこをどう処理してるのか、また、そんな操作を繰り返すと金型自体が狂って寸がおかしくなったりはしないのか?、なんて疑問もあったりします。
一方、「どっちかと言えば熱成形に近い」やり方で、
一般に「大きな圧力がかかる射出成形」よりもずいぶん金型代は安くあがりますので、「薄物小ロット」の品物には、また、成形時に圧がかからないので「光学ひずみを嫌うもの」なんかには適しているかもしれません。
一般の方たちにとって「実にどうでもいいこと(笑)」を書き連ねましたが、樹脂屋がどんなこと考えて仕事してるか、の一端を紹介してみました。