日本の取締役会は「意識低い」「イエスマンだらけのボーイズクラブ」。米コンサル大手の匿名調査で不満続々
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注目のコメント
以前すごく尊敬しているコンサルの上司が
「オーケストラの指揮者は指揮者としての練習が必要で、長年楽団でバイオリンを弾いていたからそろそろ指揮者やらせてみるか、なんて事はないのと同じで、経営者になるには経営のトレーニングが必要なんだ。
日本は『あいつもうちの会社で営業30年やってきたから、そろそろ取締役にするか』みたいなのは違う」
と言っていて、本当そうだな、と思ってます。
そういう、経営とは何か、とか、その為に必要な知識は何か、が日本はかなり現場寄りなんだと思う(それは教育されていないから、だけなのかもしれない、ってか、まだそうだといいな。分かってて偏っているなら、より問題…)
例えば、「企業変革を推進するためにリーダーに求められるスキルやマインド」の調査では:
日本→リーダーシップ、実行力
アメリカ→顧客志向、業績志向
となっていて、日本が社内に強く視点が向いてる感じがする。
この調査結果に書かれている内容は、すごく同意だし、これを発表したBainさんすごいなーと思いました。「アメリカは違うぞ」って言いたいのかもしれないですが、国別の違いよりもむしろ企業間の違いの方が大きいのが現状。実際アメリカ企業の取締役の研究をする論文では「今のCEOに選ばれたかどうか」を考慮するし、社外かどうかではなく「利害関係がない独立取締役か」を見るのが常識になっています。ただ、社外取締役ばかりだとどうしても数字中心になって研究投資が削られがち、なんていう結果もあります。結局「他社が何をしているか」ではなく「自社にとってのベスト」を探していくしかないんですよね。
社外取締役が活性化できる余地は、かなりあると思います!
日本の取締役会は「フルポテンシャル(企業価値を最大限に引き出す)」に対する責任感が薄いという指摘
「取締役会は長期的ビジョンやミッションの議論に十分な時間を割いていない。短期的な『何を、どのように』を議論することに多くの時間を費やしているが、本来は経営陣が議論すべき事項である」
「取締役会事務局がCEOの指示を受けて議題を調整し、社外取締役も取り立ててとがめることもないといった状況が横行している」
「ビジネスを発展させるために必要となる健全な摩擦や深い議論を奨励する環境で、十分な時間を割いて意見を交わすことができていない」