ロレックスなど中古高級腕時計、2年ぶり安値-さらに下落の可能性
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注目のコメント
企業の株式と違って、中古腕時計がキャッシュを生むことはありません。価値は希少性だけですし、ゴールドと違って流動性が低いので、下げ局面ではガツンと下がる商品だと思います。
私が注目したのは「ブルームバーグ・サブダイヤル・ウオッチ指数」についてです。みなさん、ご存知だったでしょうか?
ブルームバーグとイギリスの中古時計業者「サブダイヤル(SUBDIAL)」による指数で、中古市場での人気50種の価格を追跡しているものです。50モデルのうち44モデルは「ロレックス」で、5モデルが「パテック・フィリップ」のノーチラス、1モデルが「オーデマ ピゲ」のロイヤル オーク ジャンボ ウルトラシンです。
https://subdial.com/market
つまりスポーツモデルが人気なんですね。パテックといえばカラトラバと思ってしまうのですが、そういうスーツ前提のクラシカルなモデルより、普段着でも違和感がないスポーツモデルが、中古市場で高額取引されています。これは単なる希少品ではなく、実用品だからこそ、高額ということです。
そうだとすれば、とても危うい指標だなと思います。トレンドが変化すれば、実用品としての人気も剥落する恐れがあります。同じような希少品として、「絵画」がありますが、実用性はきわめて乏しいので、トレンドに大きく左右されることはありません。
一時期、「ロレックス投資」が取り沙汰されていましたが、危なっかしいなと思っていました。やはり、そうですよね……。ロレックスの中古価格の下落が始まったのは2022年4月、上海ロックダウンの時期です。中国では「もろもろのプロジェクトが止まり、受注の最後の決め手となるギフトとしてのロレックス需要が消えたため」という話も出ていました。ほんまかいなという思いつつもひょっとしてという気も(笑)
個人的には新製品を定期的に値上げすることで、ブランド品を「値上がりする資産」にしたてあげる戦略はいつまで持続可能なのかが気になってます。