東京、8年連続で3位=賃金水準など評価低下―世界都市ランキング
コメント
注目のコメント
賃金が低いことは都市のランキングを下げるのですね。オフィス用不動産を外国企業に賃貸するお立場の不動産業者からすると、優秀な人材を、破格に安い給料で雇えるので、代わりに賃料を高目にできる、ということにもなりそうなのですが・・・
不動産業界まで世間の空気を読んで、賃上げ、賃上げ、賃上げと連呼し始めましたので、来年の春闘は大いに期待できそうです。「成長率の低迷や賃金水準の低さが響き」とありますが、要するに、日銀が大量に国債を買って政府に資金を供給し、政府がそれを財政拡張策でばら撒いたけど、日本は成長せず賃金も下がったということです。「東京は、相対的な物価水準の低下で『居住』分野の評価は上昇」というのも、豊かな外国人から見てそうだというだけで、東京のマンションは、今じゃ並みの日本人サラリーマン(サラリーウーマン)には買えません。
円の価値(≒実質実効為替相場)は10年ほど前と比べると半分(約55%)に落ちています。政府と日銀が一体になって円安策を進める前の為替相場で比べると、賃金の価値は世界の中で今の2倍あるわけで、それなら東京のマンションだってなんとか買えるはず。
経常収支が黒字で過去の蓄積もあるので何とか平穏を保っていますけど、通貨の価値が10年程で半分になる、直近2年は年率15%の勢いで低下する、というのは新興国なら通貨危機と呼ばれて然るべき状況です。日米の金利差といった短期的な要因にばかり焦点が当たっていますが、これだけ長期に亘って続く円の価値の低下の背景には、金融緩和と財政支出のカンフル効果に頼って日本経済の本質的な成長力を落としたツケが回った面がありそうです。豊かな先進国の国民から見ると、東京で働く勤労者の所得水準はいまや途上国並みに見えるはず。世界で3位の都市と称して喜んでいる場合じゃなさそうな・・・ (・・;ウーンどういう基準で何のランキングかと思って調べたら、こちらに詳細と全ランキングが載っていました。
https://www.mori-m-foundation.or.jp/ius/gpci/
要は『人や企業を惹きつける都市』のランキングだそうです。
1位がロンドンで2位がニューヨークとのことですが、物価は高い、治安は悪い、人は不親切でよくありません。交通インフラも東京のほうが圧倒的に便利だし、食事も美味しいし、東京のほうが断然良いです。
ロンドンもニューヨークも行ったことないですが。