ユニクロ「パフテック」推しの裏に「ダウンが使えなくなる日」への危機感。ファーストリテイリングが明かした開発背景
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機能的にはまだダウンほどには至っていないものの、デザインの自由度が高いというメリットがあるとのこと。
今はまだよく見るキルティングですが、今後どのようなデザイン展開を見せてくれるのか楽しみです。
こういう素材開発に伴ってクリエイションが発展していくことも、ファッションの妙味かと思います。最近ではそのものズバリの名称であるSave The Duckというブランドも日本での展開を加速しており、今後ダウンという素材の縮小は避けられない状況にあると思います。(なおこの企業はB Corp認定も受けていますね。)
実は私も昨年NIKE AGCでダウンジャケットに見えるアウターを買いましたが、中綿はアメリカのALBANY社が開発したPRIMALOFTという人工素材で滅茶苦茶暖かいんです。(The North Faceなども採用し始めている模様です)
ユニクロのフリースやヒートテックの商品開発には繊維メーカーや繊維商社が大きな役割を果たしたというのは周知のとおりですが、今後も益々そう言った黒子企業の存在感が増してきそうです。パフテックにせよサプライチェーンの管理にせよ、ファストリには相当な危機感があるんやな。グローバルでその一次情報をしっかり吸い上げられているからこそ、こういった思い切った打ち手が打てる。強い。
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説明会ではほかに、サプライチェーン全体を自社で管理する体制の開始など、持続可能なビジネスモデルの進捗についても公表した。
具体的には、ユニクロ全商品について、2023年春夏シーズンから原材料レベルまでの商流を把握し、2023年8月末までにユニクロ綿商品で紡績工程サプライヤーを集約。今後は、全素材についてTier3(孫請けなど間接的な取引先)まで指定サプライヤーに集約していく計画を明らかにした。
また、原材料調達という最上流から自社管理し、持続可能で安定的な調達を高水準で実現するため、原材料の産地・品質を指定して調達するほか、独自のプラットフォームを使って随時把握できるトレーサビリティの仕組みを構築。まずは綿素材から開始し、できるだけ早期に全素材に拡大する。
これらの取り組みは、いま世界中の企業が悪戦苦闘しながら進めている、商品ごとのカーボン・フットプリント(温室効果ガス排出量)の把握にもつながる。