米ナイキ、特許侵害でニューバランスとスケッチャーズを提訴
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アディダス社とは2012年から2017年にかけて係争していたようです。この際も、今回ニューバランス社が主張するように「そんな誰でも思いつくの特許にしたらダメなんじゃないか」と特許自体の無効性が論点となっていました。
https://www.wwdjapan.com/articles/516680
5-6年争って無効化できなかったとなると、大人しく和解の道を探る路線になるんですかね。どうにも煮えきらない問題です。あまり一般にはなじみがないかもですが、世界的に特許権を認めるかどうかの要件に「自明でないこと(Unobvious)」があります(日本では「進歩性」と言われたりします)。
これについては、「比較的広く認める」というのが審査では一般的ですし、「出願時点」を基準に考えることになってるので、一旦認められて権利になっていると「当たり前じゃん」と感じる内容であっても、なかなかつぶす「特許権がないことを証明する」ことは困難であることが多いです。
ましてやこの技術、ナイキに続き、他社もおんなじようなことを追っかけてやってるのですから。やはり(いくら当たり前に見えたところで)「優秀な技術」と言わざるを得ないのでしょう。
この件の帰趨はともかく、他の(あまり特許になじみのない)事業分野であっても「知っておかれる」とよいのではと思います。